決算資料から読み解く、島根スサノオマジックの経営状況【2020-21】
今回も最新年度(2020年度)のクラブ決算概要から、島根スサノオマジックの経営状況を見ていこうと思います。
営業収入
まずは、営業収入から。
営業収入とは、入場料収入やスポンサー収入、物販収入などの営業活動によって生み出した収益です。
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上の図1は、島根スサノオマジックの過去5年間の営業収入の推移とB1リーグ平均との比較です。
コロナ禍で営業収入の伸びが鈍化したBリーグ。
一方、島根は前年度と比べて大きく営業収入が伸びた形となっている。
とは言えまだまだB1平均の営業収入より下回っているのが現状だ。
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島根の営業収入の内訳(図2)を見ると、1番大きいのがスポンサー収入。
次点でその他となっている。
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B1平均との営業収入の内訳の比較をしてみると(図3)、スポンサー収入でまだまだ大きく差が付いているのが分かる。
入場料収入や物販収入は今後まだまだ伸びそうですな。
営業費用
次に営業費用を見ていきます。
営業費用とは、試合関連経費や選手の年棒、運営経費、グッズ販売経費など営業活動や商品を売るためにかかる費用のことです。
下の図は、島根スサノオマジックの過去5年間の営業費用の推移です。
![](https://i1.wp.com/susatama.com/wp-content/uploads/2021/12/b627b2a78700b904b75011c50604d4f0.png?resize=641%2C316&ssl=1)
B1の平均営業費用は、前年度より減少(図4)。
やはりコロナ禍で経費削減が行われた形となっている。
対する島根は営業費用も上昇。
バンダイナムコが親会社となり、積極的な先行投資が行われていることが決算資料からも読み取れる。
営業利益
営業利益とは、本業で稼いだ利益のことを言います。
会計的なことを言うと、売上高から売上原価と販売費および一般管理費を差し引いたものが営業利益になります。
下の図3は、過去5シーズンの島根スサノオマジックの営業利益の推移になります。
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Bリーグになり4季連続で営業利益が赤字だった島根スサノオマジック(図5)。
これは本業で利益が出せないということで、非常にまずい状態だったが、今季Bリーグになってから初めて黒字に。
始めて本業の儲けで黒字を作れた年になりました。
営業利益は出すぎても税金で持ってかれて困りものですが、今後とも多少は黒字を出してほしいですな。
経常利益
営業利益よりも大事な経常利益。
「経常(けいつね)」とも言われるこの経常利益は、本業と本業外で獲得した利益のことを指しています。
この利益が黒字なら、企業は、営業活動、財務活動、投資活動にかかわるあらゆる費用を控除しても、経常的に利益が残るということを意味しています。
それでは、島根スサノオマジックの過去5年間の経常利益の推移を見ていきましょう。
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経常も2季連続で黒字となった島根スサノオマジック。
流石、バンダイナムコです。
当期純利益
最後に当期純利益です。
当期純利益は、法人税など税金を払った後に最後に残る利益のことです。
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当期純利益は3季連続で黒字に!
まとめ
Bリーグになって初めて営業利益が黒字になった島根スサノオマジック。
営業収入も順調に伸びていますし、3年前までマジで赤字で倒産するんじゃないかって感じだったのに、今では優良企業になっていますな!
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