相手ディフェンスの動きから考えるボールスクリーン時のオフェンスの戦略
今回は相手ディフェンスの動きから、ボールスクリーン時のオフェンスの戦略について考えていきます。
今回分類するディフェンスのカバレッジ(守り方)は、ドロップとハードショーの2つ。
その内、ドロップはボールマンのディフェンスがスクリーナーの下をくぐるアンダーなのか上を通るオーバーなのかの2つまで分けて考えていきます。
それでは行きましょう!
ドロップ
まずはドロップから。
ドロップは、スクリーナーのディフェンスが、ゴール下に下がりながら、ユーザーにドライブで抜かされたり、パスでかわされたりしないようにするディフェンスです。
アンダー
ドロップの中でも、ボールマンのディフェンスがスクリーナーの下をくぐるアンダーをした時。
ここはボールマンがオープンの状況になるので、プルアップジャンパーや3ポイントシュートなどアウトサイドシュートを選択します。
そのため、ボールマンにはアウトサイドからのシュートを決められるシュート力が求められます。
オーバー
次に、ボールマンのディフェンスがスクリーナーの上を通るオーバーだった時。
今回はジェイル(ホステージ・ドリブル)、スネイクドリブル、ポケットパス、PnP(ピック&ポップ)の4つを紹介します。
ジェイル(ホステージ・ドリブル)
まず最初に紹介するのは、ジェイルという戦略です。ホステージ・ドリブル(Hostage dribble)とも言われるハンドリング技術ですね。
ジェイルは、ドリブルしながらディフェンスを背中でロックする(抑える)ことで、2対1の状況を作り出すドリブル技術です。
スネイクドリブル
次に紹介するのは、スネイクドリブルです。
スネイクドリブルは、ボールマンがオーバーとドロップをしてくる相手に対して、最も空いているスペースであるフリースローライン付近へ向かって、蛇行しながら進むドリブルのことを言います。
ポケットパス
3番目に紹介するのが、ポケットパスという選択肢です。
ポケットパスとは、ドリブルしながらズボンのポケットの高さあたりから繰り出すバウンドパスのことを言います。
PnR(ピック&ロール)時に、ボールマンがスクリーナーにパスを出す時の使うパス技術ですね。
D-Lo with the pocket pass for Marquese Chriss! 😤#NBAPreseason on @NBATV pic.twitter.com/51OUivIDwk
— NBA (@NBA) October 19, 2019
PnP(ピック&ポップ)
最後に紹介するのが、PnP(ピック&ポップ)です。
PnPは、スクリーナーがリングへダイブするPnR(ピック&ロール)と異なり、アウトサイドへポップアウトしてシュートを打つムーブです。
スクリーナーにアウトサイドシュート力が求められる動きになっています。
LeBron and K. Love pick and pop!#WhateverItTakes #NBAonABC pic.twitter.com/hXLkesxFuB
— NBA (@NBA) April 15, 2018
ハードショー
今度はハードショーに対する、オフェンス戦略について考えてみましょう!
ハードショーはスクリーナーのディフェンスをしている人が、積極的にボールマンを止めに行くディフェンスです。
今回、ハードショーに対するオフェンス戦略としてスリップとリジェクトの2つを紹介します。
スリップ
まず1つ目がスリップです。
スリップとは、スクリーナーがスクリーンをかけることなく、ゴールに向かってダイブする動きのことを言います。
リジェクト
2つ目に紹介するのは、リジェクトです。
リジェクトは、ボールマンがスクリーナーとは逆の方向にドライブを仕掛ける動きのことを言います。
ディフェンダ―は不意をつかれるので決まることが多いです。
まとめ
■ドロップ
☆アンダー
・プルアップジャンパー
・3ポイントシュート
☆オーバー
・ジェイル(ホステージ・ドリブル)
・スネイクドリブル
・パケットパス
・PnP
■ハードショー
・スリップ
・リジェクト
今回はここまで!それではまた。
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