島根スサノオマジックの3-2ゾーンディフェンスの考察
今回は、島根スサノオマジックの3-2ゾーンディフェンスを紹介したいと思います。
一般的な3-2ゾーンと同じように、島根スサノオマジックの3-2ゾーンディフェンスも基本形態はトップとウィングエリアに3選手、ゴール下に2選手の形を取っています。(画像①)
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ここまでは一般的な3-2ゾーンディフェンスと同じですが、島根の3-2ゾーンディフェンスは一般的な3-2ゾーンとは異なる点が1点あります。
それは、コーナーに相手オフェンスの選手がいる時に、その選手に1人ディフェンダ―が付く点です。(画像②、③)
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コーナーにいるオフェンスの選手が逆サイドへスウィングした時も、ディフェンダ―は付いていきます。
オフェンスプレイヤーが片側のウィングから反対側のウィングへコート上を大きく弧を描くように移動すること。
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3-2ゾーンでコーナーの選手に対し、マークマンのようにディフェンダーが付くのはかなり珍しく、変わったディフェンス手法と言えそうです。
島根の3-2ゾーンは何故コーナーのオフェンスに1人ディフェンスが付くのか
では何故、島根はこのように変則な3-2ゾーンディフェンスをしているのでしょうか。
それには3-2ゾーンの弱点を理解しておく必要があります。
3-2ゾーンは、「コーナーに対して弱い」という弱点を持っています。
しかし、3ポイントシュート全盛の現代バスケにおいて、重要拠点であるコーナーで、フリーのシュートを打たせていたら、勝てる試合も勝てなくなってしまいます。
それを防ぐために島根が行ったのが、3-2ゾーンでもコーナーにオフェンスがいる時はディフェンダ―が1人付くという対策です。
ちょうど、ボックス&ワンみたいな感じになりますね。
ボックス&ワンと違うところは、島根の3-2ゾーンは人ではなくその場所(コーナー)にいる選手に対してマークする点です。
コーナーの選手に対してもディフェンスすることで、島根の3-2ゾーンディフェンスは課題を克服したかのように見えます。
しかし、一般的な3-2ゾーンよりも劣っている点も島根の3-2ゾーンにはあります。
それは、相手オフェンスのペイントアタックに対する守りです。
コーナーに一人付くことで、トップ付近のディフェンダーが少なくなり、結果的に島根の3-2ゾーンはペイントアタックに対する防御力が弱くなっています。
課題を挙げましたが、島根の3-2ゾーンはクリエイティビティが高く、非常に面白いと私は感じました。
まだまだ完成度が高いとは言えないので、ぜひ継続して完成度を高めてほしいなと感じるカバレッジ(ディフェンス手法)ですね。
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