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【島根スサノオマジック】15試合終了時点の選手の活躍度診断
10月に開幕したBリーグも早いものでもう15試合前後終了した。
ここで15試合時点での島根スサノオマジックの総評、および選手の活躍度診断をしていきたいと思う。
選手の活躍度を評価する上で以下のスタッツを使っている。
総括
守備力向上で、好発進した島根
■今季成績 7勝8敗(勝率.467)B1西地区5位
オフシーズンに杉浦選手、白濱選手、橋本選手を獲得し、ディフェンス力が向上した島根。
激しいディフェンスからトランジションバスケがある程度嵌まり、クラブ史に残るB1での好発進を見せた。
トラビス選手、ニカ選手を中心としたフロントコート陣は強力で、平均リバウンドやペイントエリアでのシュート成功率で、リーグ上位の成績を残している。
課題はバックコート陣のプレーメイキング力・シュート力不足だ。
チーム全体的にアウトサイドシュートに課題があるため、インサイド陣が互角以上のチームでは厳しい戦いが今後も続くことが予想される。
序盤戦主要ラインナップ
チームスタッツ
選手評
デモン・ブルックス
今季、琉球から島根に加入したデモン・ブルックス選手。
PFながらプレーメイク力も長けており、ポイントフォワードとして島根のオフェンスを牽引した。
ブルックス選手が現在マークしている平均19.5得点はリーグでも6位のスタッツだ。
フィジカル面ではB1の他のPFと比べるとやや劣るが、ディフェンス面でも手を抜かないハードワーカーだ。
リード・トラビス
身長203cmとB1他のPF選手と比べてとりわけ大きい訳ではないが、リーグでも屈指のフィジカルでインサイドを圧倒するリード・トラビス選手。
チームの構成上、平均22.2分と出場時間が限られているが、ここまでブルックス選手次ぐ平均16.5得点をマークしている。
トランジションオフェンスにも参加する走れるビッグマンであり、DHO(ドリブルハンドオフ)ではスクリーナーとハンドラー両方のプレーをこなすなど随所でポテンシャルの高さを見せている。
B1のレフリーのジャッジにまだアジャスト出来ていないように見えるため、そこは課題になりそうだ。
ペリン・ビュフォード
ペリン・ビュフォード選手は、オフェンス・ディフェンスともに優れる2ウェイプレイヤーだ。
ブルックス選手に次ぐプレーメーカーとして、ここまで11試合に出場し、平均12.0得点・5.0リバウンド・3.1アシストのスタッツを残している。
3ポイント成功率は22.7%と低調なため、ここが改善されると更に得点力が向上するだろう。
杉浦 佑成
今季からSR渋谷から島根に加入した杉浦佑成選手。
杉浦選手の加入は、島根にとって石崎巧選手以来となる大物日本人選手の加入となった。
好不調の波が激しいが、それでもチームの日本人選手の中で2番目に高い平均7.9得点・2.6リバウンドをマークしている。
チームでは味方にシュートチャンスを作ってもらって得点を決めるスポットアップシューターとして起用されているが、彼のポテンシャルと日本人選手のクリエイト力に課題があるチーム状況を考えると、自らシュートチャンスを作って得点を量産するスコアラーとして活躍を期待したい。
ウィリアムス・ニカ
島根初の帰化選手であるウィリアムス・ニカ選手。
島根のバスケが昨シーズンよりワンランク上がった最大の理由は、ニカ選手の加入と言っても過言ではないだろう。
1試合平均2.1ターンオーバーとターンオーバーの多さは玉に瑕だが、インサイドでの得点力とリバウンド力は一級品で、島根のインサイドにとって欠かせない選手になっている。
阿部 諒
ルーキーシーズンから島根でプレーしている阿部諒選手。
年々着実に成長しており、今年はここまで平均5.5得点・2.5リバウンド・2.0アシストをマークしている。
今年はフィジカル面でも昨シーズンより一回り大きくなり、3ポイントシュートも昨シーズンの26.9%から33.3%と改善傾向を見せている。
リムアタックが魅力な選手であるため、この姿勢をシーズンが終わるまで継続させたい。
山下 泰弘
北川 弘
橋本 尚明
小阪 彰久
白濱 僚祐
189cmと長身ながら、ガード・フォワード問わず守れるバーサタイルなディフェンス力が魅力の白濱僚祐選手。
B1の他クラブの日本人エースを抑えられるディフェンス力は、今後島根の切り札的な存在になっていくだろう。
現在、膝の故障でリハビリをしており、復帰が待たれる。
神里 和
高いハンドリング力とパスセンスが光る神里和選手。
しかし、ここまで平均1.5得点・平均0.8得点となかなか結果が残せずにいる。
171cmとサイズのない神里選手がプレータイムを勝ち取るには、精度の高いアウトサイドシュート力が必要だ。
現在21.4%と低調な3ポイントシュート成功率からどこまで改善ができるのかが神里選手がプレータイムを勝ち取る鍵になるだろう。
後藤 翔平
チーム最長の4シーズン目を迎えた後藤翔平選手。
ハードなディフェンスでチームにエナジーを与えることが後藤選手の最大の長所。
一方、オフェンス面では課題の3ポイントシュート成功率が20%と乱調で改善ができていない。
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