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マイアミ・ヒートのディフェンスは何が優れているのか【マンツーマン編】
2020年、カンファレンスファイナルまで進んでいるマイアミ・ヒート。
今回はそのヒートのディフェンスの一体何が優れているのか調べていく。
ヒートは、1試合のなかで12.3ポゼッション(引用1)、ゾーンディフェンスを敷いているチームである。
これは、NBA全30球団の中で一番多い数字である。
今回はそんなゾーンディフェンスをスルーして、あえてヒートのマンツーマンディフェンスの優れている点を見ていこうと思う。
ボールサイドでもヘルプポジションでマークする
ヒートのマンツーマンディフェンスで特徴的なのが、ボールサイドのディフェンダーのポジショニングである。
一般的にボールサイドのディフェンダーは、マークマンへパスを通らせないようにディナイをするのが通例だ。
ディフェンスがボールのパスレーンをふさぐようにして、ボールが渡らないようにすること。
しかし、ヒートではボールサイドでもディナイではなくヘルプポジションで守っているのだ。
ボールを持っていないプレイヤーをマークしていたディフェンダーが、状況に応じてボールを持つプレイヤーのマークへと移動しディフェンスをすること。
なぜボールサイドでもヘルプポジションで守っているのかと言うと、ボールマンが簡単にペネトレイトすることを防ぐためである。
世界トップクラスのスラッシャーが集まるNBAにおいて、そう言った選手たちを一人で守り切るのは至難の業である。
ヒートは、ボールサイドでもヘルプポジションで守ることで、チーム全体でペネトレイトを防ぐようにしているのだ。
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下の画像のように、ボールマンがペネトレイトした時は、ヘルプポジションで守っていた選手がドライブコースにやや入ることで、ペネトレイトをしずらくさせている。
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3ポイントシュートはクローズアウトで✔
ヘルプポジションという性質上、どうしても外でノーマークの選手が出てしまう。
今度は、ヒートがこれらのアウトサイドシュートをどうやって止めるのか見ていこうと思う。
結論から言うと、アウトサイドシュートにはヒートはクローズアウトで対応している。
ディフェンダーがボールマンとの間合いを詰めること。
出来る限りクローズアウトをして、フリーの状況で打たせないようにしているのがヒートのディフェンスなのだ。
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ギャップを生み出さないためローテ―ション
相手に簡単にペネトレイトをさせないというヒートの意気込みは、ローテ―ションからも見て取れる。
ヘルプをしながらマークマンを入れ替えるローテ―ションは、ギャップを生み出さないために行っている。
何故ギャップが出来るといけないかというと、相手にペネトレイトするスペースを与えてしまうからである。
そのため、ローテ―ションをしてギャップを生み出さないようにしているのだ。
下の画像でもスクリーンを機に、ギャップを作らせないためローテ―ションが起こっている。
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今度はスクリーンに対してマークマンを入れ替えるスイッチを行っている。
局所的に2対1を作り出せるPnR(ピック&ロール)に対して、スイッチを行うことでギャップを作らせないようにしているのだ。
![](https://i0.wp.com/susatama.com/wp-content/uploads/2020/09/4bff62d60c776afd093fc1853dd96f6c.png?fit=728%2C410&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/susatama.com/wp-content/uploads/2020/09/0ee185ef827dc3a40c3edc41c569c47a.png?fit=728%2C408&ssl=1)
まとめ
ここまでの話をまとめよう。
ヒートのディフェンスで重視されているのは、相手に簡単にペネトレイトさせないようにすることである。
そのためにしていることが、ボールサイドでもヘルプポジションでマークすることである。
ヘルプをすることでどうしても生まれるギャップは、ローテ―ションでカバー。
ゾーンディフェンスやヘルプディフェンスでも分かるように、チームとして3ポイントシュートにある程度やられることは仕方ないと考えている。
しかし、クローズアウトで出来る限りフリーの状況で打たせないようにしているのがヒートのディフェンスだ。
参考文献
引用1:Friday’s notebook: Zone defense usage is up, but teams have solutions (2020年9月19日閲覧)
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