【所感】プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート5

【所感】プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート5

今回紹介する本は、1.02 – Essence of Baseballを運営しているデルタが毎年出版している『デルタ・ベースボール・リポート」。その前身の『セイバーメトリクス・リポート5』です。

私はこのシリーズが好きで、ほとんど手に取って読んでいるのですが、その中でも『セイバーメトリクス・リポート5』が特に好きですね

近年の『デルタ・ベースボール・リポート』は私には内容が難しくて、正直話がよく分からないんですよね(笑)

その点、この『セイバーメトリクス・リポート5』は、「『川上巨人』の研究~V9を客観的に把握する」や「起用年齢から見た プロ野球育成とポジション争いの構図」など取っつきやすい話が多く、分かりやすくて面白いんです。

この本で私が特に好きなのは、打球ごとの安打へのなりやすさを円グラフで表しているところです。(下の画像)

『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート5』P.15より引用

フライボール革命なんて言っていますが、一番安打になりやすい打球はフライではないんです。ライナーなんです

このグラフ面白くないですか?

内野フライはほぼヒットにならなくて、ゴロとフライがとんとんで、ライナーだけがずば抜けて安打になりやすいという性質を持っているんです

フライボール革命は、ちょっと名前が先行している感がありますが、あれは打球角度と打球速度が大事なんです。

バレルを構成しているのが打球角度と打球速度なので。

フライボール革命は、打球速度が速くなれば速くなるほど、長打になりやすい打球角度が広くなるという話なんですね

この本が出版されたのが2016年で、ちょうどフライボール革命が騒がれ始めた頃だったので、この図を見たときは結構衝撃でした。

うお、一番良いのはフライじゃなくて、ライナーじゃん」って。このグラフがあるから、私はライナー厨(もっと言えば、フライナー厨)なんですよ。

とまあ、ライナーの話はこの辺で、『セイバーメトリクス・リポート5』は面白い本なので、時間が空いている時に読まれることをおすすめします。ではでは。

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