マルコム・ブログドン選手とバックスがFAで別れた理由
2018-19シーズン。ミルウォーキー・バックスはリーグ最多となる60勝をマークした。
バックスはポストシーズンも順調に勝ち進み、カンファレンスファイナルまで進んだ。
カンファレンスファイナルの対戦相手はトロント・ラプターズ。バックスはラプターズに2連勝するものの、その後カワイ・レナードの活躍などもあり4連敗し、カンファレンスファイナルで敗退した。
オフシーズンに入ったバックスは、大きな問題に直面した。
贅沢税を目の前にして、バックスはまだFA権を持っている3人の主力選手が残っていたのだ。
そのうちの一人が2回のオールスター出場経験を持っているクリス・ミドルトン。センターのブルックリン・ロペス。そして、ポイントガードのマルコム・ブログドンだ。
同じくポイントガードのエリック・ブレッドソーもオフにFAとなる予定だったが、シーズン中に4年7,000万ドルの大型契約で引き留めに成功していた。
3人の中でブログドン選手は最も若かったが、この年50-40-90クラブ入りを達成するなど確実にキャリアをステップしている選手だった。
しかし、ミドルトンとロペスと再契約できたバックスに、マルコム・ブログドンを引き留められるだけのキャップスペースはなかった。
またバックスはロースターの再編の柔軟性と資産を守るという狙いもあった。
ミドルトンとは5年1億7800万ドル、ロペスとは4年5200万ドルの長期契約を結んでいる。
この上、ブログドンにも長期契約を結ぶとなると、キャップスペースが長期に渡って埋まってしまうため、補強がしずらくなるのだ。
そのため、バックスはペイサーズとトレードすることを決定したのだった。
バックスはブログドンを出す代わりにペイサーズから2020年の1巡目指名権と2巡目指名権を2つを獲得した。
そして、ブログドンはペイサーズと4年8500万ドルの大型契約を結ぶのだった。
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