宇草孔基選手の魅力
2019年、カープにドラフト2位で指名された宇草孔基選手。
185cmという長身でありながら、パワーツールと走塁にすぐれた宇草選手の魅力について語りたいと思います。
基本情報
ポジション | 外野手 |
身長/体重 | 185cm/83kg |
生年月日 | 1997年4月17日 |
ドラフト年/順位 | 2019年/ドラフト2位 |
出身校 | 法政大学 |
評価
今回、宇草選手の評価にあたって、「20-80スケール(図1)」で評価しています。
この「20-80スケール」では50をNPBの平均、20を最低、80を最高とし10ごとに区切った7段階に、ハーフグレードと呼ばれる45と55を加えた9段階で評価しています。(例えば走力が70なら、NPBの中に入れても非常に優れた走塁能力の持ち主という評価になります)
更に知りたい方は「20-80スケールを使ったスカウティング的観戦のすすめ」と言う記事が分かりやすいのでおすすめです。
と、前置きはこの辺にして、さっそく宇草選手の評価を見ていきましょう。ちなみにこれは私の独断と偏見です。
打撃の話
宇草選手の中で、最も優れたツールはパワーと走力です。
この2つはリーグの平均より上です。パワーに関しては、カープがここ5年でドラフトで指名した選手の中で、No.1だと思います。
走力は特に説明が必要ないと思いますが、あまり長打を打たない宇草選手がどうしてパワーツールが優れているのかおそらくピンとこない方も多いと思うので補足します。
なぜ、宇草選手のパワーツールが優れていると思うのか。
それは、宇草選手のバッティングフォームがまだインパクト時の軸足股関節の内旋が弱い点にあります。
軸足股関節の内旋とは、言い換えればインパクト時にへそを投手方向に向けることを言うのですが、宇草選手はこれがまだまだ弱いんです。
これは、伸びしろです。
今でもかなり球足が速い宇草選手ですが、 インパクト時にもっとへそを投手方向に向けれるようになれば、更に強い打球を打てるようになるはずです。
だからまだ隠れているのですが、潜在的な宇草選手のパワーツールは凄いものがあると確信しています。
バットを強く振れるため、球足が速く、ヒットを量産することができている宇草選手ですが、バッティングフォームには1つ課題がありました。
それが踵重心です。
インパクト時に腰が引けた状態になっており、強いインパクトが生まれないという弱点がありました。
これは法政大学時代からの課題であり、プロに入ってどうなるかなと思っていたのですが、春キャンプで指導が入り、OP戦が始まるころには踵重心が治りかけていました。
この修正力の高さはポジですね。
守備の話
イップスで送球に課題を残す宇草選手。
春キャンプで見たときは、やはりここは時間をかけて取り組ませるべきだと感じました。
何球かに1球、良いスローイングができるのですが、それが安定しないのが課題ですね。
たまにもぐら殺しのスローイングがあって、”Oh, my god…!”って感じになります。
守備範囲は広そうなんですけど、将来的にはレフトでの起用になるのかなと予想しています。
動画
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