早稲田大学に合格するための現代文の勉強法【大学受験】
あなたは現代文をどんな勉強していますか?
もしかして、現代文はセンスだと思っていませんか?
違います!現代文はセンスに見えて、ちゃんとした勉強法があるんです。今回はその現代文の勉強法を紹介したいと思います。
ちなみに今回紹介する勉強法は、私が大学受験の時に使っていた勉強法なのですが、これは柏村真至氏の『E判定からの大逆転勉強法』を参考にしています。
現代文だけでなく、英語や数学も目から鱗の勉強法(参考書の使い方)が載っているので、すごくおすすめな本です。
現代文のセンスの正体は、「語彙力」「文脈力」「スキーマの大きさ」である
まず現代文のセンスと呼ばれている正体の話から始めたいと思います。
現代文のセンスとは、語彙力・文脈力・スキーマの大きさ。この3つの積で構成されています。
積とは掛け算のことですので、この3つのうちどれかが0だと現代文のセンスも0になるので注意が必要です。
語彙力とは何か
まず語彙力。語彙力とは、意味を知っている単語数の多さのことです。
俗に言う、ボキャブラリーのことですね。
この語彙力が、現代文の3要素の中で一番勉強に時間がかかります。というか、一朝一夕ではいきません。
語彙力を身に着けるには、国語辞書を活用しましょう。
本や人の話を聞いて、分からない単語があれば即辞書で調べる。
根気がいりますが、これを続けていくとどんどんあなたの語彙力は増えていきます
文脈力とは何か
次に文脈力。文脈力とは、接続詞・助詞の使い方など日本語の文法の理解力のことを言います。
例えば、接続詞「しかし」はしかしの前の情報より後の情報の方が重要ってことご存じでしたか?
ケーキは好きです。
ケーキが好きです。
この2つの文章は、ニュアンスが異なるのですがどう違うかお分かりますか?
「ケーキは好きです」という文では、ケーキ以外は嫌いですというニュアンスが含まれています。
こういう文脈力を鍛えるのに、うってつけの参考書があるんです。それが『田村のやさしく語る現代文』です。
これを覚えるまで繰り返してください。2~3周すれば、覚えられるはずです。そうすると、あなたの文脈力は飛躍的に向上します。
スキーマの大きさとは何か
最後にスキーマの大きさです。これも語彙力と同様、一朝一夕では身につくことができません。
時間がかかるものだと思いましょう。
まずスキーマとは何かという話をします。スキーマとは、人間の認知過程を説明する際に用いられる概念の1つです。
人間は、ある物事に関する知識について似たような例が集まってくると、それらに共通したものを抽出して一般的知識として捉えることが可能になります。
例えば、野球好きの人と野球が全く興味がない人の2人がいたとします。
野球ボールを見たときには、 野球が全く興味がない人は「野球ボールだな」くらいの感想しか抱かないはずです。
一方、野球好きの人が野球ボールを見たら、「今日のプロ野球の成績はどうなっただろう」だったり、「ドカベン読みたいな」だったり、「大谷翔平選手のバッティングのトップの作り方ってどうなっているんだろう」だったり、いろいろ連想すると思います。
この連想力こそスキーマなのです。
野球というスキームの中に、いろいろな知識・経験がつまっている。この大きさこそがスキーマの大きさです。
大学受験に例えると、例えば人文科学系の学部を志望する方は、哲学の文章問題が良く出てくると思います。
そうした時に、ソシュールの言語学やフーコー、レヴィ・ストロースみたいな哲学者の話を知っている人と知らない人では、読解力には大きな差が生まれます。
そう知っている人はスキーマが大きくて、知らない人はスキーマが小さかった。
これだけの話なんです。
ではどうやって、スキーマを大きくするのか。おすすめな参考書はZ会の『現代文キーワード読解』です。
まず、これを読んで小さいスキーマから作っていきましょう。スキーマはどんどん大きくなっていきますから、小さくてもいいからスキーマを作ることが重要なんです。
この本は隙間時間に読んで、「へー、そうなんだ」くらいの使い方で良いと思います。
この本で作った小さいスキーマがどんどんどんどん大きいスキーマになっていって、あなたの読解スピードが上がっていくのです。
おわり
コメントを残す