千葉ジェッツを振り返る【2022-23シーズン】
総評
シーズン成績:53勝7敗(勝率.883)東地区1位/全体1位
チャンピオンシップ成績:準優勝
Bリーグ史上最高のチームはどこか、と問われれば私は今季の千葉ジェッツを推したい。
シーズン53勝はリーグ史上最多の勝利数であり、勝率.883もリーグ史上最高の勝率だ。
それだけにチャンピオンシップ決勝で琉球に敗れたのが悔やまれる。
攻守両面で高い完成度を誇った千葉だったが、琉球のインサイドの強さを全面に出した一点突破にやられてしまった印象だ。
それでもこの年の千葉は、天皇杯優勝とリーグ優勝を果たしており、リーグ史に残る傑出したチームであったことは間違いないだろう。
チームスタッツ
チームスタッツを見ていくと、今季の千葉が攻守において完成度の高いチームだったことがよく分かる。
オフェンシブ・レーティングはリーグ1位となる121.5、ディフェンシブ・レーティングはリーグ3位の103.3。
オフェンシブ・レーティングとディフェンシブ・レーティングの差であるネットレーティングは2位を大きく離しての1位だった。
とりわけ印象的だったのが、オフェンスだ。
リーグ1位の3ポイント試投数を放ちながら、リーグ6位の3ポイント成功率で沈めるアウトサイド力は圧巻。
平均17.1得点をマークしたヴィック・ロー選手を筆頭に、5選手がシーズン平均二桁得点を記録した。
今オフの目標
・クリストファー・スミス選手のポジションのサイズアップ
・日本人選手の引き留め
ピックアッププレイヤー
原修太選手 29歳
名実ともにリーグ最高のディフェンダーになった原修太選手。
琉球とのチャンピオンシップ決勝ではアレン・ダーラム選手を一人で抑えきるシーンもあり、そのディフェンス能力の高さを見せつけた。
今季はオフェンス面でも成長し、平均10.1得点・2.6アシストをマーク。
ショットセレクションの悪さが目立つものの、チームの貴重な得点源に成長した。
その活躍を受け、今季自身初となるベスト5、ベストディフェンダー賞を受賞した。
クリストファー・スミス選手
2年連続となるベスト6thマン賞を受賞したクリストファー・スミス選手。
主にベンチからの出場で、平均17.0得点・4.3リバウンド・2.3アシストをマークし、6thマン賞の他にベスト5も受賞した。
高いスコアリング能力の反面、193cmと外国籍選手枠ではアンダーサイズであることを琉球に狙われ、チャンピオンシップ決勝では目立った活躍ができなかった印象だ。
それでもリーグ2位となる3ポイント成功率をマークするなど、今季の千葉の躍進を支えたキーマンだったことは間違いない。
コメントを残す