B1営業収入の内訳をグラフにしてみた【2019-20】
今回はB1全20クラブの営業収入の内訳を円グラフにして比較した。
今回参考にした資料は、「 B.LEAGUE 2019-20シーズン(2019年度) クラブ決算概要 B1クラブ 」であり、2019-20シーズンの資料となっている。
ちなみにB1平均の内訳は以下のようになっている(図1)
入場料収入の割合は20%未満、スポンサー収入は50%以上、物販収入は10%未満。
これがB1の平均的な割合である。
今回、私はB1クラブの営業収入の構造を5つのモデルに分類した。
その5つというのがこちらである。
宇都宮モデル、滋賀モデル、A東京モデル、特殊型、琉球モデル
ひとつひとつ見ていこう。
■入場料収入25%以上 かつ スポンサー収入50%未満:宇都宮モデル
⇒宇都宮、川崎、島根
入場料収入の割合の多い3クラブ
■入場料収入15%~25%未満 かつ スポンサー収入50%未満:滋賀モデル
⇒北海道、秋田、滋賀、富山、(新潟)
滋賀モデルはスモールマーケットのチームが多い
■スポンサー収入60%以上:A東京モデル
⇒A東京、SR渋谷、(千葉)、信州、三河、名古屋D、京都、広島
A東京モデルは、スポンサー収入の割合が多い
■特殊型
⇒横浜、三遠、大阪
■物販収入10%以上:琉球モデル
⇒宇都宮、千葉、川崎、富山、琉球
物販収入の割合が高い5クラブ。熱心なブースターの多いクラブが多い印象だ。
【参考資料】
レバンガ北海道
滋賀モデル
秋田ノーザンハピネッツ
滋賀モデル
新潟アルビレックスBB
滋賀モデル寄り
スポンサー収入の割合が50%を超えているが、入場料収入の割合は15%~25%の間であり、スポンサー収入の割合も51%と50%に近かったため、滋賀モデルに分類した。
宇都宮ブレックス
宇都宮モデル、琉球モデル
入場料収入の割合が25%以上と高いのが、宇都宮モデルの特徴。
宇都宮は更に物販収入割合が10%を超えており、琉球モデルでもある。
サンロッカーズ渋谷
A東京モデル
スポンサー収入が66%を占めるSR渋谷。
流石日立が母体のチームである。
アルバルク東京
A東京モデル
営業収入リーグトップのアルバルク東京。
そのうち、7割以上をスポンサー収入で担っている。
流石、トヨタ自動車と三井物産の超大手企業が株主となっているだけあると言えそうだ。
千葉ジェッツ
琉球モデル (A東京モデル寄り)
物販収入が10%を超えている千葉ジェッツ。
物販収入の割合が10%を超えているクラブは、5つしかいない。
千葉はスポンサー収入の割合も58%と高く、A東京モデル寄りのクラブと言えそうだ。
川崎ブレイブサンダース
宇都宮モデル、琉球モデル
入場料収入と物販収入の割合が高い川崎ブレイブサンダース。
同じく名門のA東京やSR渋谷、三河などのクラブとは、収益構造が異なっているのが面白い。
横浜ビー・コルセアーズ
特殊型
ユース・スクール関連収入がB1で唯一10%を超えているのが横浜ビー・コルセアーズだ。
特徴的な収益構造と言えるだろう。
富山グラウジーズ
滋賀モデル、琉球モデル
スモールマーケットのクラブ特有の滋賀モデルでありながら、物販収入が10%を超えており、琉球モデルでも富山グラウジーズ。
ブースターに愛されていることが伺うことができる。
信州ブレイブウォリアーズ
A東京モデル
営業収入自体はB1全20クラブの中で最も低いが、その内訳はスポンサー収入が6割を超えるA東京モデルであるのが信州だ。
三遠ネオフェニックス
特殊型
その他の内訳が10%を超える三遠。特殊型に分類した。
シーホース三河
A東京モデル
入場料収入が10%を切っているところが特徴的なシーホース三河。
その他も20%を超えており、親会社であるアイシン絡みのお金の動きがありそうだ。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
A東京モデル
スポンサー収入は驚異の8割越え!
これはB1全20クラブの中でも突出した割合だ。
ちなみに名古屋ダイヤモンドドルフィンズの親会社は、三菱電機である。
滋賀レイクスターズ
滋賀モデル
入場料収入15%~25%未満 かつ スポンサー収入50%未満の滋賀モデル。
スモールマーケットであり、大きな親会社をもたないチームの収益構造のモデルであると言える打折る。
京都ハンナリーズ
A東京モデル
大阪エヴェッサ
特殊型
その他が25%を超える大阪。特殊型に分類した。
島根スサノオマジック
宇都宮モデル
入場料収入の割合が25%と高く、スポンサー収入の割合が低い島根。以外にも宇都宮モデルである。
広島ドラゴンフライズ
A東京モデル
スポンサー収入の割合が7割近い広島。A東京モデルと言えるだろう。
琉球ゴールデンキングス
琉球モデル
物販収入の割合が10%以上と高いのが特徴の琉球ゴールデンキングス。
熱心なブースターが多い証拠と言えそうだ。
参考文献
B.LEAGUE 2019-20シーズン(2019年度) クラブ決算概要 B1クラブ
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