スタッツで比較するインディアナ・ペイサーズ
総評
今回は昨シーズンと今シーズンのスタッツを比較して、インディアナ・ペイサーズを見ていこうと思う。(2021年3月15日現在)
2019-20シーズン、45勝28敗(勝率.616)でイースタン・カンファレンス4位だったペイサーズは、今シーズンここまで17勝20敗(勝率.459)で同地区9位と苦戦している。
苦戦の最大の理由は、TJ.ウォーレン選手やキャリス・レバート選手などスターティングクラスのウィングの選手が怪我や故障で長期離脱をしたことが考えられる。
今季からHCがネイト・マクミラン氏(現アトランタ・ホークスAC)から、ネイト・ビョークグレンHCに交代。
マクミラン時代は2ポイントエリアでの得点を至上とし、リーグで最も3ポイントシュートを打たないチームであったペイサーズ。
一方、今季は3ポイントシュート、2ポイントシュート、フリースローとバランスよく打っていることが上の表1でも読み取れる。
対戦相手に合わせて戦い方を変えられる一方、強みがなくなった戦い方ともいえるだろう。
他のスタッツを見てみよう。
1試合当たりどのくらい攻撃回数があったかを表すPaceでは、昨シーズンよりポゼッション回数が増えていることが表2から読み取れる。
3ポイントシュート試投数とPaceが早くなった結果、平均得点やオフェンシブRTは向上したが、平均失点やディフェンシブRTは逆に悪化。
ウィングで強力なディフェンス力を誇ったオラディポ選手はトレードで放出し、ウォーレン選手は怪我で離脱と、ウィングのディフェンス力が落ちたのが原因か。
ここまで平均3.3ブロックをマークし、リーグNo.1のショットブロッカーであるマイルズ・ターナー選手を擁しているペイサーズだが、ターナー選手がコートにいる時といない時でディフェンス力が大きく異なるのは弱みと言えそうだ。
USG%
どのくらい選手がボールを持ったかを表すUSG%を見てみよう。(表3)
昨シーズン、チームトップのUSG%をマークしたビクター・オラディポ選手はヒューストン・ロケッツへトレードされた。
代わりに、マルコム・ブログドン選手とドマンタス・サボニス選手がプレーメイカーとしてボールを持つ機会が増えた形となった。
チーム3番手のUSG%をマークしているのは、長距離砲のダグ・マグダーモット選手。
4番目は、控えPGのアーロン・ホリデー選手となっている。
今季からスターターに定着したジャスティン・ホリデー選手のUSG%は、13.7%と意外に低調。
アーロン・ホリデー選手と同じくセカンドユニットのPGであるTJ.マッコネル選手は、昨シーズンより3.8ポイント下がった形となった。
コメントを残す