あと1点届かなかった島根スサノオマジック。連勝は3でストップ
RECAP
島根の連勝は3でストップ
2月10日、島根スサノオマジックはホーム松江で滋賀レイクスターズと対戦した。
島根は今シーズン滋賀と3試合戦い、3試合とも島根が勝利している。
この試合も1Qは島根のペースで始まったが、2Q目から滋賀のゴール下を固めたディフェンスから徐々に滋賀のペースに移っていき、2Q目に滋賀が逆転。
ゲームを通して5点以内で試合は進んだが、滋賀が最後までリードを守りきり78-77で勝利した。
島根は連勝が3でストップ。
西地区は現在、13勝22敗で島根、滋賀、信州の3チームが並んでいる形となっている。
島根は次戦2月12日(金)、アウェイで横浜ビー・コルセアーズと対戦する。
ゴール下での得点を狙い過ぎた島根
「島根に簡単にゴール下で得点を取らせない」
滋賀のショーン・デニスHCの戦略は明快だった。
島根に簡単にゴール下で得点を取らせないために、デニスHCが取った戦術が、ペイントエリアを固める2-3ゾーンであり、中にボールが入ったらダブルチームに行くというものだった。
2-3ゾーンに対しては、ゾーンの弱点であるトランジションオフェンス(速攻)とオフェンスリバウンドで攻略した島根であったが、滋賀のダブルチームには終始苦戦を強いられた。
何故か。
それは「島根にゴール下で簡単に得点を取らせない」ディフェンスをしている滋賀に対し、島根がゴール下で得点を取ろうとしていたためである。
下のFG試投数の内訳を見ても、島根は滋賀より2ポイントシュート試投数の割合が多く、中で得点を狙っていたことが分かる(図1,2)。
2ポイントシュート試投数が多いため、島根は滋賀よりペイントエリアでの得点(Points in the Paint)が多い(図3)。
しかし、2P%の面では島根が51.2%であるのに対し、滋賀は51.4%とわずかではあるがシュート効率では滋賀の方に軍配が上がっている。
滋賀のローテーションは早く、アウトサイドシュートからも厳しいチェックが来るがそれでもインサイドに比べるとアウトサイドからのシュートは「ある程度捨てているエリア」である。
島根はアウトサイドからのシュートをもっと打つか、それでも中から得点を取るならダンカ―スポット(ローポスト)と呼ばれるエリアにもう一人選手を置き、ダブルチームが来た時にパスを出す先を作るべきだったのではないかと考える。
ホームで勝てない島根スサノオマジック
現在、島根スサノオマジックのホーム/アウェイの勝敗数は以下の通りである。
島根スサノオマジック:13勝22敗(勝率.371)https://t.co/6p5BmMRag0
— ひさもと@おいでよスサマジ (@hisamoto_1) February 10, 2021
ホーム:4勝12敗(勝率.250)
アウェイ:9勝10敗(勝率.474)
「おかしいな。ホームの方が普通勝率が高いはずなのに、アウェイの方が勝率が高い。明らかに異常じゃねーか」
と言ってしまいたくなる成績だ。
ホーム松江で勝利が見たいですな。
Today`s MVP:ジョーダン・ハミルトン選手
その圧倒的な実力で、終始試合を支配したジョーダン・ハミルトン選手(滋賀)。
“THE GAME(支配者)”と呼びたくなる活躍でしたな。
201cm103kgと大柄ながら、ハンドリングスキルとシュートスキル、そしてアジリティ(敏捷性)を兼ね備えたハミルトン選手は流石NBAで戦ってきた選手だなと感じさせる選手だった。
ハミルトン選手は、本日の試合ではゲームハイの23得点をマーク。
島根は最後までハミルトン選手のアイソレーションを止めることができなかった。
Photo Garary
島根のスターティング5。
新しい髪型になったリード・トラビス選手。
Bリーグトップクラスのディフェンス力がある白濱僚佑選手。
白濱選手がコートにいるとチームのディフェンス強度が高まりますな。
この日は白濱選手が1Q目から3ファールをしてしまったのが痛かった。
ペリン・ビュフォード選手。
ここ数試合好調の北川弘選手。
この日も8得点をマーク。
本日の試合で3ポイントシュート2本を含む12得点・4リバウンドをマークした杉浦佑成選手(島根)
阿部諒選手
オフェンスチャージングを2本取った狩俣昌也選手。
ディフェンスではハードに、オフェンスでも13得点・5アシストをマーク。
敵ブースターからしてみれば、本当に嫌らしい選手ですな。
元スサマジ戦士の頓宮裕人選手(滋賀)。
1年ぶりの松江市総合体育館はどう映ったのでしょうか。
特別指定選手ながらスタメンとして出場した野本大智選手(滋賀)。
滋賀のショーン・デニスHCがスタメンで使っているのもうなずける良い選手だった。
オフェンス面では本日4得点ながら、前田玲緒選手と共に素晴らしいディフェンスする選手ですな。
イケメンながら、泥臭いディフェンスが出来る前田怜緒選手。
“Grit & grind(粘り強く・泥臭く)”と言いたくなるディフェンスで、かなり好きになりました。
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