ペイサーズのケビン・プリチャード球団社長がコーチ再編について心境を明かす
ペイサーズの球団社長であるケビン・プリチャードは悩んでいた。
そして、マイアミ・ヒートとのプレーオフ1回戦でペイサーズがスウィープされた2日後。
プリチャードは、ネイト・マクミランHCを解任することを決定した。
プリチャードとネイト・マクミランHCは10年来ともに仕事をしてきた仲である。
インディアナ・ペイサーズの前、プリチャードがポートランド・トレイルブレイザーズのGMを在任しているときからHCとしてネイト・マクミランを起用していた。
プリチャードは、コーチ再編を決めたことについてメディアの前で語る時、マクミランHCのチームに対する貢献に謝意を述べた。
「ネイトはチームに多くの貢献をしてくれました。彼の働きぶりについては、誰も異論はないと思います。私はネイトと一緒に仕事をするのがかなり上手いと思っています。彼は私が友人だと思っている一人で、今後も友人でありたいと思っています」
「私はネイトが新たな仕事を手に入れられると信じていますし、彼が望むならすぐに別の仕事を得ることができると信じています」
ケビン・プリチャードはメディアの前でそう語った。
ペイサーズは2015年から5年連続でプレーオフ1回戦の壁に阻まれている。
そのうち、マクミランHCが指揮を執った4シーズンのうち3シーズンで1回戦でスウィープという結果になっている。
もちろん、主力選手を怪我で失っていたという背景もある。
2019年は2度のオールスターに選ばれていたエースのビクター・オラディポ選手が、2020年はオールスタービッグマンのドマンタス・サボニス選手が怪我で欠場した。
それでも、プリチャードはチームが成し遂げた以上の能力を選手たちが持っていると感じていた。
「ここ数年は後味が悪いと感じられるようなシーズンだった」とプリチャードはメディアの前で語る。
「私はいくつかの変更が必要だと感じました。私は全ての責任を負います。私たちはチームのいくつかの部門とともに、どうすればチームがより良くなるのかその方法を探していきます」
ペイサーズを更なる高みへ、チームをチャンピオンシップで勝ち上がるための方法を探すため、プリチャードは新たに舵を切ったのだ。
ペイサーズはオラディポ選手と再契約をするのか
新コーチ探しに次いで、質問が多かったのはエースのビクター・オラディポ選手と再契約するのかという質問だった。
オラディポ選手は来季が4年契約の最終年になる。
このオフシーズンにオラディポ選手はペイサーズとの契約延長する資格があるが、契約延長しない場合、来シーズンのオフに制限なしのFAになる。
プリチャードはメディアの前でオラディポ選手と「良い対話が出来ている」と語る。
「ビクターに決断を急かす気はない。私たちはもう1年間、オラディポ選手との保有権を持っています。来年以降も私たちは交渉に参加することができるし、交渉でいくつかのアドバンテージを持っていることを理解してほしい」
「ビクターにとって最も重要なことは勝つこと。それは彼にとって一貫していると思う。そして、私たちはプレーオフで勝ち上がっていけるチームを持つことができると信じている」とプリチャードは語った。
オラディポ選手はシーディングゲームで6試合、プレーオフで4試合出場。
ヒートとのゲーム4では、44分に出場し、25得点・8リバウンド・5アシスト・5スティールをマーク。
オラディポ選手が右膝の故障から復帰後、着実にレベルアップしていることを証明した。
プリチャードは「私はビクターが、怪我から復帰するために非常に大きい犠牲を払ってきたと信じています」と語る。
「復帰後はまだプレーに錆びつきがあったので、プレーオフで出場することは彼にとって有益なことだと思っていました。プレーオフで試合を重ねるにつれて、(オールスターガードの頃の)ビクターが戻って来始めていると感じました」
ペイサーズファンには、オールスターフォワードだったポール・ジョージ選手の記憶がまだ新しい。
制限なしFAの1年前、ポール・ジョージ選手がチームにトレード要求をしてチームを驚かせた。
結局、ポール・ジョージ選手はトレードされ、代わりにペイサーズにトレード相手としてペイサーズに加入したのが、今回のビクター・オラディポ選手とオールスタービッグマンのドマンタス・サボニス選手だった。
しかし、プリチャードはオラディポ選手とポール・ジョージ選手の間に類似点はないと語る。
「ビクターがここにいたいと思っていること。彼が自分の持っている力をここで働かせたいと思っていること以外は聞いていない」とプリチャードは語った。
“Pritchard Keeping Open Mind as Coaching Search Commences“の抄訳
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