NBAでよく見るTS%ってどんな指標?
今回紹介するバスケの指標は、TS%です。
TS%は、True shooting percentageの訳で、選手のシュートの効率度を計るための指標になっています。
TS%は、FG%やFT%、3P%を個別に計算するよりも、選手のシュート能力を正確に測ることができます。
計算式は以下の通り。
よく気づきました!実は、FG%は2Pシュートと3Pシュートを合わせたシュート成功率なんです。
TS%の計算式にあるFGA(FG試投数)には、2Pシュートと3Pシュートの試投数が含まれているんです。
TS%の計算式には、FGA (FG試投数)の他にFTA(フリースロー試投数)も含まれています。そのため、FG%やFT%、3P%を個別に計算するよりも、選手のシュート能力を正確に測ることができるのです。
TS%の課題点
そんなTS%も課題があります。
それはFTAに掛けられている係数0.44です。この係数0.44は、NBAの2ポイント時にもらったフリースロー試投数、3ポイント時にもらったフリースロー試投数、そしてアンド1(バスケットボールカウント)時のフリースロー試投数の比率に関連しています。
すべてのフリースロー試投数が2ポイント時にもらった時のフリースローだった場合、係数は0.5。すべてのフリースロー試投数が3ポイント時にもらった時のフリースローだった場合、係数は0.333。 すべてのフリースロー試投数がアンド1のフリースローだった場合、係数は0に変化します。
そう、異なる時代、異なるリーグでは、このFTAの係数は変化しなければならないのです。
つまり、リーグを跨いだり、時代を跨いだりして、このTS%で選手を比較することはできないのです。
参考文献
Basketball Reference – Glossary(2020年4月19日閲覧)
Wikipedia – True shooting percentage (2020年4月19日閲覧)
TEAMRANKINGS – NBA Basketball Player Stats – True Shooting Percentage(2020年4月22日閲覧)