新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム
今回紹介する本は、Baseball Geeksが出している『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』です。
この本は以前、「ヘッドを立てるとは何か【バッティング】」でも登場していまして、そこではちょっとこの本に書かれていた内容を批判していたのですが、今回は『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』で個人的に面白かった内容を紹介したいと思います。
この本で特に面白かったのが、バレルの話です。
長打になりやすい打球とは一体どんな打球なのか。それを打球速度と打球角度の組み合わせで構成した指標がバレルであり、長打になりやすい打球速度と打球角度のゾーンのことをバレルゾーンと言います。
長打になりやすい打球速度と打球角度とは、一体どのくらいなのか。この本では以下のように書かれています。
バレルになるには打球速度が最低158キロが必要で、その際には打球角度26~30度の範囲が該当する。バレルになる角度は、打球速度が速くなればなるほど広がり、187キロに到達すると、8~50度の範囲がバレルとなる。
『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』P.26より引用 太字は原文ママ
打球速度が速くなればなるほど、長打になりやすい打球角度は広くなっていく。当たり前のようで、数字にされると妙な納得感があります。
では、その打球速度を生み出すためには、一体どのくらいのスイングスピードが必要なのでしょうか。
実はそのことももうすでに分かってるのです。
バレルの最低条件として、打球速度は158キロが必要だ。逆算してみると、必要なスイング速度が約128キロ、スイングを行うために必要な除脂肪体重は約65キロだった。仮に体脂肪率15%だと仮定すると体重約75キロで、日本人選手でも多くの選手がクリアしている数字となる。
『新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム』P.30より引用 太字は原文ママ
長打になりやすい打球速度を打てるようになるためには、128キロのスイングスピードがあれば可能なのです。
そして、このスイング速度を生み出すには、体脂肪率15%で体重75キロの身体があれば良いということなのです。
素晴らしい。
この他にもオリックスの吉田正尚選手のバッティングに対するインタビューなどがあり、見ごたえがある一冊となってるのでおすすめです。
これ、65キロ以上必要っていうデータないんですよね
どこから引っ張ってきたのか知らないですけど、そもそも体重とバッティングスピードにそこまで相関ないですし。
知り合いでもバッティングスピード130キロ超えてる人いましたよ。
実際ホームラン売ってましたし、体重は除脂肪体重で65キロはなかったと、70キロないくらいの体重だったので。
傾向と絶対値は別ですし、体重だけがバッティングスピードじゃないんですけど
しょせんgeekですね。ただのキモオタ