OPS+で2018シーズンを振り返る

はじめに

2017年に「セイバーメトリクスのOPS+について」という記事を書きました。今回は、2018年のセ・パ規定打席に達した選手のOPS+について見ていきます。

セイバーメトリクスのOPS+について

2018.02.06

そもそもOPS+とは

そもそもOPS+とは何なんだという話になると思います。

OPS+はその名の通り、OPS(On-base Plus Slugging)から派生した指標です。

私がOPS+を気に入っているのは以下の3点が理由です。

OPS+の利点
①計算がしやすい
②球場による打撃成績への影響を考慮している
③傑出度が分かりやすい

①計算がしやすい

まず1点目が計算がしやすい点です。ここが似たような指標であるwRC+との決定的な差です。だって、計算式これですよ。

OPS+=100×(出塁率÷リーグ出塁率+長打率÷リーグ長打率-1)÷パークファクター補正

wRC+と比べると、圧倒的に簡単です。

wRC+はなぜ流行らないのか

2019.10.14

②球場による打撃成績への影響を考慮している

パークファクターで補正しているため、球場による不均一をならすことができます。

例えば球場が広いナゴヤドームの選手と狭い神宮球場の選手では、たとえ同じ選手だとしてもホームラン数が変わることが想定されます。

そういった球場の影響をパークファクターで補正することで、均一化するんです


③傑出度が分かりやすい

OPS+の基準は100です。100の打者が平均的であり、例えばOPS+が150の打者は平均より50%高い得点力を持っていることを表しています。

ですので、どのくらい選手が傑出しているか分かりやすいんです


前置きはこのくらいにして、2018年の打者のOPS+を見ていきましょう!


セリーグ

まずはセリーグからです。1位はカープの丸佳浩選手で198、2位は同じくカープの鈴木誠也選手で186、3位は中日のビシエド選手で182でした。

丸選手はリーグ平均からほぼ倍の得点能力をもった選手ですね。いやあ~、すごいです。

逆にワースト3はカープの菊池選手で80、ワースト2はヤクルトの西浦選手で72、ワースト1位は中日の京田選手でした。

#選手球団打率出塁率長打率OPSOPS+
1丸 佳浩C0.3060.4680.6271.096198
2鈴木 誠也C0.320.4380.6181.057186
3D・ビシエドD0.3480.4190.5550.974182
4坂本 勇人G0.3450.4240.5370.962166
5N・ソトDB0.310.3640.6441.008164
6筒香 嘉智DB0.2950.3930.5960.989161
7糸井 嘉男T0.3080.420.480.9158
8岡本 和真G0.3090.3940.5410.935158
9平田 良介D0.3290.410.4560.866152
10山田 哲人S0.3150.4320.5821.014151
11Z・アルモンテD0.3210.3750.4860.861148
12福留 孝介T0.280.3890.4540.843141
13宮﨑 敏郎DB0.3180.3630.5320.894137
14松山 竜平C0.3020.3680.4660.834127
15W・バレンティンS0.2680.370.5330.904125
16青木 宣親S0.3270.4090.4750.884123
17C・マギーG0.2850.3360.4670.803121
18J・ロペスDB0.2880.3140.5170.831119
19糸原 健斗T0.2860.390.3620.752117
20福田 永将D0.2610.3220.4050.727109
21梅野 隆太郎T0.2590.3280.3960.724106
22坂口 智隆S0.3170.4060.3940.8105
23田中 広輔C0.2620.3620.3830.745105
24雄平S0.3180.3650.4390.805103
25高橋 周平D0.2540.3050.40.704102
26野間 峻祥C0.2860.3430.3930.736102
27大島 洋平D0.2740.3290.3670.697100
28亀井 善行G0.2540.3150.3930.70895
29菊池 涼介C0.2330.3010.3550.65680
30西浦 直亨S0.2420.3090.3630.67372
31京田 陽太D0.2350.2660.3060.57263


下の表は2017年と2018年のOPS+のトップ10を比較した表です。

1位・2位は鈴木誠也選手と丸佳浩選手で変わりないですが、順位が逆転しました。

DeNAのソト選手は巨人の岡本選手、また不調から復活をとげた山田哲人選手らが2018年にランクアップしています。

パリーグ

続いて、パリーグです。1位は柳田選手で209、2位はオリックスの吉田正尚選手で165、3位は西武の山川選手で155でした。

反対にワースト3位は日ハムの中島選手で81、ワースト2位はロッテの藤岡選手で70、ワースト1位はオリックスの安達選手で51でした。

安達選手はリーグ平均の半分の得点力という結果になっています。

#選手球団打率出塁率長打率OPSOPS+
1柳田 悠岐H0.3520.4310.6611.092209
2吉田 正尚Bs0.3210.4030.5530.956165
3山川 穂高L0.2810.3960.590.985155
4近藤 健介F0.3230.4270.4570.884153
5井上 晴哉M0.2920.3740.5060.88148
6秋山 翔吾L0.3230.4030.5340.937144
7浅村 栄斗L0.310.3830.5270.91137
8A・デスパイネH0.2380.3330.4940.826134
9中村 晃H0.2920.3690.4350.804129
10西川 遥輝F0.2780.3910.4050.796128
11松田 宣浩H0.2480.3240.4850.81128
12上林 誠知H0.270.3150.4880.803125
13島内 宏明E0.2920.3730.4310.805120
14中田 翔F0.2650.3160.4630.778119
15中村 奨吾M0.2840.3740.3930.767119
16外崎 修汰L0.2870.3570.4720.83117
17森 友哉L0.2750.3660.4570.823116
18B・レアードF0.2330.3090.4470.756112
19S・ロメロBs0.2370.3130.4510.765111
20鈴木 大地M0.2660.3460.3980.744111
21角中 勝也M0.2650.3450.3820.727107
22田中 和基E0.2650.3230.4230.746103
23今江 年晶E0.2760.3340.3970.731100
24銀次E0.2760.3440.360.70494
25源田 壮亮L0.2780.3330.3740.70788
26田村 龍弘M0.2390.3090.3280.63681
27中島 卓也F0.2610.3210.3120.63381
28藤岡 裕大M0.230.2940.3050.59970
29安達 了一Bs0.2190.2610.2770.53851

パリーグも前年比を見てみましょう。1位は2年連続で柳田選手です。強打者ひしめくパリーグで1位を保持しつづけるのは、本当にすごいと思います。

2位~4位はニューカマー(近藤選手だけは違うか)ですね。2位は初の規定打席に到達した吉田正尚選手です。ずっと怪我で打席が足りなかったため、ようやくという感じですね。

3位の山川選手、5位の井上選手は大躍進のシーズンだったのではないでしょうか。

前年2位だった秋山選手は6位まで順位を下げましたが、それでもトップ10入りをするので凄いですね。

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