今年の沢村賞は誰の手に?

こんにちは!早いものでシーズンも残り60試合を切ってきました。シーズン終盤になると、タイトル争いも気になり始めますよね。今回は今年の沢村賞に誰が一番近いのか調べていきます!

まずは沢村賞の選考基準から振り返ります。沢村賞の選考基準は、①登板試合数・②完投試合数・③勝利数・④勝率・⑤投球回数・⑥奪三振・⑦防御率の7項目からなります。そして今年から、7回で自責点3点以内という独自のクオリティースタート(QS)率を補足項目として新たに加えられました。これらを踏まえて、今年の沢村賞に近い投手を選んでいきます。

沢村賞の選考基準
  • 登板試合数  25試合以上
  • 完投試合数  10試合以上
  • 勝利数 15勝以上
  • 勝率 6割以上
  • 投球回数 200イニング以上
  • 奪三振 150以上
  • 防御率 2.50以下
  • QS率(7回自責点3点以内)

今年の沢村賞は誰の手に?

それでは見ていきましょう!スタッツは8/5現在のものになります。

岸孝之(楽天)

岸孝之選手(楽天)は、今年の沢村賞候補のなかでもっともスタッツが良い投手です。このまま離脱せず順調にシーズンを終えると、登板数・勝率・奪三振・防御率の4部門は沢村賞の選考基準を満たせそうです。QS率(7投球回で自責点3点以内)も今回挙げる投手の中でダントツの.765です。今後の課題は勝利数です。沢村賞の選考基準のなかでも勝利数は特に重要視されているので、15勝できるかが岸選手が沢村賞を獲得できるかの鍵になりそうです。

登板試合数 17試合 完投試合数 4試合 勝利数 9勝 勝率 .818 投球回 129回 奪三振 125 防御率 2.23 QS率 .765 

岸孝之の投球動画

ボルシンガー(ロッテ)

パリーグ最多勝ハーラートップの13勝を記録しているボルシンガー投手(ロッテ)。すでに13勝しているのは強いですね!このまま行けば、勝利数・勝率・投球回・防御率の4項目を達成できそうです。登板試合数は今のままだとギリギリ足りないので、タイトルを狙うならローテの間隔を早めることも必要になるかもしれません。

ボルシンガー投手のストレートの平均球速は、139.3km/hと平均と比べて遅いです。ただ変化球が秀逸で、2シーム・スライダー・カーブを使って打者のタイミングを外していきます。角度もあるため、野村祐輔(広島)投手の強化版みたいな投手だなと見ていて感じました。

登板試合数 16試合 完投試合数 2試合 勝利数 13勝 勝率 .867 投球回 103回 1/3 奪三振 75 防御率 2.26 QS率 0.438

ボルシンガーの投球動画

上沢直之(日ハム)

上沢直之投手も沢村賞を狙える位置にいます。このまま順調にいけば、登板試合数・勝利数・勝率・投球回・奪三振の5部門をクリアできそうです。QS率も今回紹介する6投手のなかでは、岸投手に次ぐ2番目に良い数字(.588)です。上沢投手はストレートの球速が伸びましたよね。今年見たとき「え、上沢投手ストレートこんなに速かったっけ?」と驚きました。防御率が今後の課題になりそうです。西武との優勝争いと同時に、上沢投手の沢村賞争いにも注目です。

登板試合数 17試合 完投試合数 3試合 勝利数 10勝 勝率 .769 投球回 113回 1/3 奪三振 100 防御率 2.54 QS率 .588
大瀬良大地(広島)

セリーグ首位を快走する広島カープの原動力となっている大瀬良大地投手。ストレートの平均球速は昨年より約1km/h速い145.3km/hです。2段モーションが解禁され、躍動していますね。このまま順調にいけば、登板試合数・勝利数・勝率・投球回・奪三振・防御率の6部門がクリアできそうです。QS率.444は今回紹介する6人のなかではボルシンガー投手の次に低い数字なので、ここは今後の課題になりそうです。

登板試合数 18試合 完投試合数 2試合 勝利数 12勝 勝率 .706 投球回 118回 1/3 奪三振 101 防御率 2.43 QS率 .444
ガルシア(中日)

中日のローテ1番手であるガルシア投手は、防御率・勝利数とも大瀬良投手(広島)に次ぐ2位につけています。逆転も全然ありえますね!このままいけば、登板試合数・勝利数・勝率・投球回・防御率の5部門をクリアできそうです。実はあまり見たことがないのですが、左腕ながら150㌔近いストレートを投げるサウスポーという印象があります。

4シーム・スライダー・チェンジアップが持ち球なんですね。スタッツを見ると、wFA(ストレートによる失点増減の合計) : 2.2  wSL(スライダーによる失点増減の合計) : 10.9   wCH (チェンジアップによる失点増減の合計): 4.1とあり、持ち球すべてが優秀であることが予想できます。

登板試合数 18試合 完投試合数 2試合 勝利数 11勝 勝率 .688 投球回 112回 2/3 奪三振 96 防御率 2,48 QS率 .500
菅野智之(巨人)

昨年の沢村賞投手である菅野智之投手(巨人)は、今年不調に苦しんでいるみたいです。今年は全体的に打高なのでそれを差し引く必要はあると思いますが、防御率2.81は2年連続で最優秀防御率を獲得している菅野投手からすると物足りないです。このままいくと、登板試合数・投球回・奪三振の3部門のクリアになりそうです。沢村賞争いのなかでは、出遅れているので、ここからの巻き返しに期待したいです。

登板試合数 18試合 完投試合 5試合 勝利数 9勝 勝率 .563 投球回 128回 奪三振 129 防御率 2.81 QS率 .500

まとめ

現時点では、大瀬良大地投手が一番沢村賞に近い存在かなと思います。そこに上沢直之投手(日ハム)とガルシア投手(中日)が続いている形ですね。勝利数が少ない岸投手(楽天)と菅野投手(巨人)が勝ち始めると、沢村賞争いがもっと面白くなりますね。ボルシンガー投手(ロッテ)が今後更に勝利数を上乗せしていくとダークホースになりそうです。


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