読売~2018シーズン未来予想図~

昨年は11年ぶりにBクラスで終わった読売ジャイアンツ。2018年は果たして捲土重来のシーズンになるのか。

2017年シーズン

まず読売ジャイアンツの2017年シーズンを振り返る。下の図は、ジャイアンツのポジションごとの打撃指標(ポジション別wRC+)と守備指標(UZR1200)である。緑色になるほど他球団と比較して強みなポジションであり、反対に赤くなるほど他球団に比べ劣っていることを表している。

打撃に関しては、三塁手と遊撃手は他球団と比べて強みである。反対に捕手と左翼手は大きな穴になっている。外野手は全体的に打力不足である。守備に関しては、一塁手と三塁手が大きな穴。2000本安打を達成した阿部慎之助選手の起用法に注目したい。

新加入・退団

新加入

野上亮磨(31)  投打/右右 177cm 74kg

NPB通算53勝。フライボーラーの野上が東京ドームが本拠地の巨人でどんな投球をするのか注目だ。


アレックス・ゲレーロ(32) 投打/右右 182cm99kg

2017年セリーグ本塁打王。キューバの至宝。
鍬原拓也(23)  投打/右右 177cmm76kg

中央大のエース右腕。150km/hを超えるストレートとチェンジアップのように沈むシンカーが持ち味。1年目からの活躍も十分期待できる。

退団

マイコラス 188回 14勝8敗 防御率2.25

高木勇人 27回1/3 1勝2敗 防御率2.63

村田修一 打率.262(100安打/381打数) 14本塁打 58打点

2018シーズン予想

マイコラス選手はこのオフ、メジャー復帰を表明した。来季カージナルスでプレーする彼の活躍を期待したい。しかし、巨人にとっては大きな痛手となったことは間違いない。ローテーションの柱として、188回・防御率2.25で投げた彼の穴は大きい。この穴は投手陣だけでなく、チーム全体で埋める必要がある。投手では、2年目の成長が期待される畠世周選手・西武から今オフ移籍した野上選手・右肩の故障から再起を目指す澤村選手。野手では、中日から移籍した2017年ホームラン王ゲレーロ選手・華麗な守備を魅せる吉川尚輝選手・長打力が持ち味の宇佐見選手などでチーム全体の上澄みを出したいところだ。

ポジション 選手名
捕手 小林誠司(29)/宇佐見慎吾(25)
一塁手 マギー(35)
二塁手 吉川尚輝(24)
三塁手 岡本和真(22)
遊撃手 坂本勇人(30)
左翼手 アレックス・ゲレーロ(32)
中堅手 陽岱鋼(31)
右翼手 長野久義(34)

ゲレーロの獲得は打線にとってとても大きい。これで坂本・マギー・ゲレーロと打線の核が出来た。あとは若手の台頭が期待される。これは昨年14ホーマーを打った村田選手を放出したことでも見て取れる。打力が足りない小林選手がこれまで立っていた打席数をどのくらい宇佐見選手が奪えるか。二塁手で吉川尚輝を抜擢するのか。阿部慎之助をスタメンから外し、代打におくことが出来るか。高橋監督の采配にも注目したい。

ローテーション 菅野智之(29)
ローテーション 田口麗人(23)
ローテーション 野上亮磨(32)
ローテーション 畠世周(24)
ローテーション 山口俊(31)
ローテーション 中川皓太(25)
リリーフ 田原誠次(29)
リリーフ 篠原慎平(28)
リリーフ 沢村拓一(30)
リリーフ マシソン(34)
クローザー カミネロ(31)

昨年は三本柱(菅野・マイコラス・田口)以外の投手のときに白星を奪えなかったことがBクラスに沈んだ大きな原因となった。2018年は菅野・畠・田口・野上とローテーションが4人いる。ここに山口俊や中川などがきちんと投げるようになると順位は上がっていくはずである。

読売ジャイアンツのプロスペクト

吉川尚輝(24) 2B  投打/右左 177cm79kg

2016年ドラフト1位。高い脚力と華麗な守備が魅力の内野手。

宇佐見真吾(25) C 投打/右左 181cm87kg

2015年ドラフト4位。長打力が魅力の若手捕手。2017年は1軍の舞台で4ホーマーを放った。打力不足の小林に代わって、正捕手の座を奪いたい。

岡本和真(22) 3B 投打/右右 185cm96kg

2014年ドラフト1位。ファームでは一昨年18本塁打、昨年10本塁打と持ち味の長打力を発揮している。来年こそは1軍に定着したい。テイクバックの時、右肩が入り過ぎるきらいがあり、そこは修正したい。

畠世周(24) RHP 投打/右左 186cm78kg

2016年ドラフト2位。巨人が誇る若手パワーアーム。昨年はルーキーながら1軍で72回1/3を投げ、防御率は2.99。奪三振数も72個奪っている。来年はローテーションの柱として回りたい。

大江竜聖(20) LHP 投打/左左 173cm78kg

2016年ドラフト6位。小柄ながらストレートの球速は140後半を刻む。ルーキーイヤーの昨年はファームで62回2/3を投げ、防御率2.30。来年の1軍昇格も視野に入っている。

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