日本の現状とスポーツビジネスの今後
相次ぐ値上げ
1990年代前半起こったバブル崩壊後、日本は長らくデフレだった。
デフレーション。
これは、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が全体的に下がることを指す。
マックドナルドでは100円マックがあった。牛丼は一杯200円代で食べれた。ガソリン価格は120円代で、100円ショップが隆盛したのもこの頃である。
今現在はどうか。
マクドナルドのハンバーガーは500円近くするし、牛丼並盛は税込み450円だ。ガソリン価格は170~190円代で、100円ショップでは300円や500円代の商品が並んでいる。
今起こっているのは、何か。
デフレの反対の減少、インフレーション。これが起きているのだ。
つまり物に対して、日本円の価値が目減りしているのである。
なぜ日本円の価値は目減りしているのか
なぜ、物に対して日本円の価値が目減りしているのか。
理由は様々あると思うが、大きく分けてアベノミクス時の異次元緩和で紙幣を擦りすぎたこと、この豊かな暮らしの土台となっている石油自体が減耗しはじめていることが理由であると私は考える。
興味がある方はまた調べてほしい。
とにかく、ここでは日本円の価値が下がっている現象が起きていることを理解してほしい。
これは日本に住み、日本円を手に入れて暮らしている私たちにとっては一大事だ。
例えば、毎月手に入れている日本円の量が変わらなければ、交換できるものが少なくなることと等しいからである。
減少傾向にある可処分所得
19世紀のドイツの統計学者であるエンゲルは、貧しい家計ほど総支出のなかでより大きな割合が飲食費に費やされる規則性を発見した。
俗に言う、エンゲル係数である。
上のグラフは、2001年から2023年までの日本のエンゲル係数の推移を表している。2001年25%強だったエンゲル係数は、2023年29%まで上昇している。
総支出における飲食費の割合が増えているのだ。
日本は2000年代初頭に比べて貧しくなっているといえるだろう。
スポーツ市場は縮小する
ここまで日本の現状について書いてきた。
日本は2000年代初頭に比べて貧しくなっているというのが、私の意見である。
そしてここからは、この記事のタイトルの後半、スポーツビジネスの今後について推測していく。
結論から先に言うと、私は今後スポーツ市場は縮小していくと予想している。
スポーツ市場は成長産業ではないと私は見ている。
もちろん、Bリーグの売上高の推移は年々右肩上がりだ。
しかし、これも10年以内のところで頭打ちになるとみている。
Bリーグ事業規模急成長 入場料収入 J1並みクラブも | 山陰中央新報デジタル
日本の他のスポーツビジネスを見てみよう。下の図を見ると、プロ野球、Jリーグのファン人口は直近10年右肩下がりであることがわかる。
Bリーグのファン人口も2021年から2022年の間で下がっているというデータもある。
またスタジアム観戦にかかる年間総額も減少している。
スポーツ観戦にお金をかけない、かけられない層が出始めている。
私はスポーツが好きだ。
プロ野球も、Bリーグも好きだ。
ただ現在進行形で貧しくなっている日本において、スポーツビジネスが待ち受ける未来は暗いと私は予想している。
おはり
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