【島根スサノオマジック】14試合終了時点の選手の活躍度診断

【島根スサノオマジック】14試合終了時点の選手の活躍度診断

ワールドカップアジア予選のため、バイウィークに入ったBリーグ。

ここで14試合時点での島根スサノオマジックの総評、および選手の活躍度診断をしていきたいと思う。

選手の活躍度を評価する上で以下のスタッツを使っている。

総括

■10勝4敗(勝率.714)西地区2位


オフにアルバルク東京の正PGだった安藤誓哉選手、昨季MVPの金丸晃輔選手、強豪オーストラリアのナショナルチームでスタメンとして出場したニック・ケイ選手を獲得し、オフの台風の目となった島根スサノオマジック。

その注目度の高さにそぐわず、ここまで10勝4敗(勝率.714)・西地区2位という好スタートを切っている。

10勝の中には今季優勝候補筆頭であるアルバルク東京や千葉ジェッツから勝利が含まれており、実力の高さは疑いようがない。

今年の島根の特徴は、その圧倒的なオフェンス力である。

平均得点はリーグ2位、オフェンシブレーティングはリーグ1位の114.5をマーク

ディフェンス力の低さは課題だが、ここが改善されるとクラブ初のCS出場が見えてくる。


序盤戦主要ラインナップ


昨シーズンとのスタッツ比較


平均得点は昨季より10得点以上増加

・平均得点89.4得点はリーグ2位。

・平均ターンオーバーは13.5本(リーグ18位)から8.3本(リーグ1位)に向上

・オフェンシブ・レーティング114.5は、リーグ1位。

平均失点は1得点増えており、ここに課題が残る。

選手評

安藤誓哉


勝者のメンタリティ。

彼ほどこの言葉が相応しい選手はいないだろう。

安藤誓哉選手は昨季まで名門アルバルク東京でプレーし、正PGとしてチームを2度のチャンピオンシップ優勝に導いた。

島根に移籍した今季は、プレーメイカーとしてだけでなくスコアラーとしての役割を兼任。

14試合すべてに出場し、平均16.9得点・7.4アシストをマークしている。

ちなみに、平均16.9得点は日本人選手(帰化選手を除く)2位、平均7.4アシストは現在リーグトップの数字である。

安藤誓哉選手は、間違いなく昨季5割弱だったチームを一躍コンテンダーに押し上げた原動力である。


金丸晃輔


今オフ、三河から島根へ移籍した昨シーズンのレギュラーシーズンMVP

チームのシステムに慣れるまで時間がかかったが、徐々にチームにフィット。

11月には3試合連続20得点以上をマークするなど、持ち前のシュート力を発揮している。

リード・トラビス選手や安藤誓哉選手の影に隠れているが、平均12.7得点は日本人選手5位のスタッツである。


リード・トラビス


リーグNo.1PFは誰か

今、この問いを聞かれるなら、私はリード・トラビス選手の名前を挙げるだろう。

トラビス選手はここまで、リーグ1位となる平均22.8得点、リーグ5位となる平均10リバウンドをマーク

持ち前のフィジカルが今オフさらにパワーアップし、機動力の高さと合わさって、トラビス選手を止められる選手を数えるのは右手があれば十分だ。

スクリーン技術、3ポイントシュート、フックシュートやフローターと言ったリム周りのシュートも今オフ向上。

今年のトラビス選手は、アンストッパブルの選手である。


ぺリン・ビュフォード


安藤選手と並び、チームのプレーメイカーとして活躍しているペリン・ビュフォード選手

天皇杯から怪我で欠場し、9試合の出場にとどまっているが、ビュフォード選手はここまで平均19.1得点・7.3リバウンド・4アシストとオールラウンドな活躍を見せている。

今季はビッグマンとマッチアップする機会も多く、2~4番までマークできるバーサタイルなディフェンス能力も彼の魅力の一つである。

オフェンス・ディフェンスの能力が高い2ウェイプレイヤーであり、チームにおけるビュフォード選手の重要度は昨年同様、戦力強化した今年も変わらないと言えるだろう。


ニック・ケイ


ニック・ケイ選手は多彩な選手である。

ビッグマンながら、パスセンス、バスケIQが高く、ポイントセンターとしてオフェンスの起点となれるのだ。

特にランニングシューターである金丸選手との相性が良く、ケイ×金丸のコンビは島根のオフェンスのホットラインとなっている。

スクリーナー、ディフェンダーとしても優秀で、ビュフォード選手が欠場してからは、ほぼフル出場するなど、ハードワーカーでもある。

平均11.9得点・7.8リバウンド・3.6アシスト・1.8スティールとスタッツこそ平凡ではあるが、スタッツに表れない貢献度が非常に高い選手である。

また今年の東京オリンピックでは、オーストラリア代表でスタメンとしてプレーし、母国の銅メダルに大きく貢献した。


阿部諒


14試合全てでスタメン出場している阿部諒選手

試合では1stユニットのセカンダリーハンドラーの役割が期待されている。

平均4.4得点・2.5リバウンド・1.6アシストとスタッツこそ昨季より下がったが、しつこいディフェンス力が魅力であり、自己犠牲をいとわない献身性の高い選手である。


白濱僚祐


2~3番まで守れるバーサタイルなディフェンス力が魅力の白濱僚祐選手

序盤は出場機会が少なく、プレータイムが減少していたが、天皇杯からプレータイムを勝ち取った

得点力こそ低いものの、189cmと大柄ながらアジリティも高く、日本代表クラスのフォワードを抑えることができるのが白濱選手の魅力である。


北川弘


島根在籍4シーズン目を迎える北川弘選手

コミュニケーション力が高く、今季はチームの副キャプテンを務めている。

出場時間は昨季の平均22分から平均9分へ減少。

HCからの信頼を得て、プレータイムを勝ち取りたい。


後藤翔平


チーム最長の5シーズン目を迎える後藤翔平選手

ディフェンス力が魅力の選手であるが、今季はドライブも向上。

ペネトレイトで切り崩すシーンも増え、スラッシャータイプに進化している。


ウィリアムス・ニカ


HCが変わり、出場時間が昨シーズンの平均22分57秒から平均6分20秒へ激減しているウィリアムス・ニカ選手。

平均得点も平均11.0得点から平均2.1得点まで減少した

運動量の豊富な能力の高いビッグマンだけに、HCの信頼を得て、プレータイムを勝ち取りたい。


山下泰弘


チーム最年長の35歳でシーズンを迎える山下泰弘選手

今オフ新加入した安藤選手と金丸選手は明治大学の後輩に当たり、金丸選手に至っては福岡大大濠高校からの後輩に当たる。

今季ここまで9試合で平均4分の出場時間、平均0.3得点をマーク

もっとゲームでのインパクトを高めたい。


小阪彰久


今季のサプライズプレイヤーとなっている小阪彰久選手。

まさか小阪選手をストレッチ4として起用するとは・・・!


昨季まで3ポイントシュート成功率0%だった小阪選手が、ここまで3ポイント成功率31.3%をマーク

3ポイントシュートが打てるPF、いわゆるストレッチ4にモデルチェンジし、ブースターを驚かせた。

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