Astros期待の若手、コービン・マーティンがMLBデビュー!

期待の若手、コービン・マーティンがMLBデビュー

アストロズの期待の若手、コービン・マーティンが鮮烈なMLBデビューを飾りました。マーティンは2017年ドラフトで2巡目全体56位でアストロズから指名されました。

MLB Pipelineではアストロズのプロスペクト(有望株)ランキングで、6位と将来を嘱望されている選手です。以前2017年のアストロズのドラフトの記事を書いていたので、お時間がある方ぜひ見てください。

Houston Astorosの2017年ドラフト

2017年6月26日

MLBデビュー戦のこの日は5回1/3を投げ、自責点2奪三振9四死球1の大活躍。

アストロズのヒンチ監督も「(コービン・マーティンが)大好きだ。見るからにもの凄いデビューをしたと思う。この試合で投げられたことは、彼にとって本当に良かった。彼は沢山の空振りを取ったし、狙い通りの所に投げることができた。野手陣も先制することが出来たし、マーティンは完全に自分自身をコントロールしていて、自分ができる最善の方法で制御していた。」と大絶賛。(参考:Martin earns win in debut:’It was a good feeling‘)

この日のストレートの平均は95.7マイル(約153キロ)、最速は97.7マイル(約156キロ)でした。また彼のスライダーとチェンジアップも2番目のオプションとして効果的でした。

マーティンのスライダーは大学時代から評価が高いボールです。NPBだとオリックスの山岡投手のスライダーが一番近いと思いました。強度が高く(球の回転数が多く)、MLB.tvの球種表示ではパワーカーブとして表示されていました。

高めのフォーシームと強度の高いスライダー・鋭く低く落ちるチェンジアップは、一昨年流行ったフライボール革命(打者がより得点に貢献する打撃を目指してフライを打ち始めた革命のこと)の対策でしょう。

マイナーからデビューしたばかりの投手が、フライボール革命の対応策を立てていることに驚きが隠せません。変化のスピードが速すぎます笑。

フォーシーム、スライダー、チェンジアップとそれぞれに意図に応じた使い分けが出来ていたため、予想以上に完成度が高い投手だと感じました。実力がありますし、MLBに定着するかもしれませんね。

数字で見るコービン・マーティン

今年で3年目になるコービン・マーティンのスタッツを見ていきましょう。今年は3Aで5試合投げて、防御率1.48。特筆すべきは24.1投球回で28個の三振を奪う奪三振能力の高さでしょうか。3Aでの被打率は.167という低さです。

年度年齢チームリーグレベル防御率試合当初投球回安打自責点HR四球数奪三振WHIPH9HR9BB9SO9SO/W
2017(通算)212 Teams2 LgsA--Rk012.210432.220819430.8885.50.32.511.84.78
201721Tri-CityNYPLA-012.68327.220818381.0126.50.32.612.44.75
201721AstrosGULFRk000215000150.2001.895
2018(通算)222 Teams2 LgsAA-A+922.51252112288347351221.0086.50.52.693.49
201822Corpus ChristiTLAA722.9721181038434728961.0877.30.62.48.43.43
201822Buies CreekCARLA+20043194007260.5791.903.312.33.71
201923HOUALMLB103.38115.1321190.755.11.71.715.29
201923Round RockPCLAAA111.485424.1144111281.0275.20.44.110.42

参考:BaseballReference

大学時代は先発とリリーフを行ったり来たりしていたコービン・マーティン。大学時代の通算防御率は4.01、四死球率は4.8、奪三振率が10.1でした。

そうなんですよね。ドラフト時も力強いストレートと空振りが取れるスライダーがあるが、制球難が課題という記事を見た記憶があります。

それがマイナー通算防御率2.31、四死球率は2.8、奪三振率が9.7と大幅に四死球率が改良。デビュー戦もほぼ狙ったところに投げられていた印象を持ちました。

昨年2018年はマイナーで先発として起用され、122イニングを投げました。今年は今回のマヒューの不調みたいに、空いたローテーションの隙間での登板になりそうです。

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