最近のフランスアが凄い!6月18日に中継ぎに回ってから、8試合14イニングを投げ自責点2。防御率は1.29!この好成績を受け、現在はセットアッパーとして起用されている。また20日の試合では自己最速となる157km/hを記録している。今回はそんなフランスアの起用法について、将来的に先発と中継ぎどちらで起用するべきかを考える。
まず、フランスアの先発と中継ぎの成績を比較する。先発では2試合を投げ防御率7.00、一方中継ぎは9試合を投げ防御率1.80。母数が少ないが、これを見るとフランスアは中継ぎの方が成績が良いことが分かる。(図1)
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(図1)1軍でのフランスアの投球スタッツ
しかし、流石にこれは先発の母数が少なすぎるので、ファームで先発をした時のスタッツも見てみる。(図2)ファームでは、36イニングを投げ防御率2.50、奪三振率9.75と悪くない。むしろ良い。やはり1軍でのたった2登板だけで、フランスアが先発できないと決めつけるのは早計だろう。
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(図2)フランスアの2軍(ファーム)での先発時のスタッツ
フランスアのストレートの平均球速は、カープの投手陣の中でもトップクラスだ。(図3)今季1軍に登板したカープの投手陣のなかでは、ジャクソンに次ぐ2番目で148km/hを記録している。実際、先発した2試合を観てもストレートはコンスタントに140後半を刻み、積んでいるエンジンの大きさを感じた。
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(図3)1軍登板した投手のストレートの平均球速上位10投手
フランスアの持ち球は、4シームとスライダーそれにフォーク(チェンジアップ)を交えた3球種がメインである。(図4)スライダー、フォーク(チェンジアップ)とも優秀で、それぞれ被打率が.105と.043とほとんど打たれていない。またスライダー、フォークとも平均130㌔台と速いのが特徴。
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(図4)フランスアの投球割合
最近はスライダー・フォーク(チェンジアップ)でカウントを取る場面が増えてきている。7月17日の中日戦では2アウト満塁フルカウントの場面でスライダーで見逃し三振を取っている。1軍デビュー当初では見られなかったシーンで、とても驚いたし成長を感じた場面でもあった。リリーフ投手にありがちな2ピッチ(球種が2つしかない投手)主体の投球ではなく、スターターとして活躍できる球種を持っている。
現在のスターターは、ジョンソン・九里・岡田・野村・大瀬良・高橋昂(薮田)の6人である。実績のあるジョンソン・野村・大瀬良・岡田の4人はある程度優遇されるだろうが、九里と高橋昂也のポジションはまだまだ隙がある。今年は中継ぎでの起用になると思うが、フランスアは来年スターターとして起用してほしい。
下の(図5)は今後5年間のロースター予想を表している。来年2019年末には野村とジョンソンの2人の保有権をカープは失う。カープの財政的にもこの2人を同時に引き止めることはできないと私は考えている。そういう状況を想定すると、やはりフランスアは来年スターターとして起用すべきだろう。そして可能ならばスターターとして一本立ちするところまで行くのが理想だと考えている。
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(図5)カープの今後5年間のロースター予想
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