ヤクルト~2018シーズン未来予想図~

2018年ヤクルトはどう変わるか予想する。

2017年シーズン

まずヤクルトの2017年シーズンを振り返る。下の図は、ヤクルトのポジションごとの打撃指標(ポジション別wRC+)と守備指標(UZR1200)である。緑色になるほど他球団と比較して強みなポジションであり、反対に赤くなるほど他球団に比べ劣っていることを表している。

捕手・二塁手・左翼手は他球団と比べて強みである。中村悠平・山田哲人・バレンティンは来年もレギュラーとしての活躍が期待される。問題はその他のポジションである。打撃に関しては、一塁と三塁が他球団と比べて大きな穴となっている。畠山・川端の復活を期待したい。外野手は高齢化が進んでおり、代替わりの時期になっている。ファームには廣岡や渡邊といった有望株がいるため、積極的に起用していきたい。守備に関しては、遊撃手が大きな穴になっている。来年34歳になる大引の後釜を早急に立てる必要がある。候補は、谷内・廣岡・渡邊・宮本あたりか。

新加入・退団

新加入

デーブ・ハフ(34) 投打/左両 185cm95kg

2016・2017年と韓国のKBOでプレーしたサウスポー。2シーズンで13勝6敗、防御率2.66。KBOでの通算四死球率は1.0と高い制球力を持っている。

マット・カラシティ(26) 投打/右右 191cm91kg

190cmを超す長身から150km/hを超すファストボールを投げる。2017年は3Aでプレーし、防御率3.26、四死球率が4.2、奪三振率は12.3だった。

ジョーダン・アルメンゴ(32) 投打/左左 183cm88kg

中日で2シーズン活躍したジョーダンは、来年ヤクルトでプレーする。2017年は6勝4敗、防御率2.30。ファストボールの平均は142km/h。決め球はスライダー。


大下佑馬(25)  投打/右左  179cm84kg

2017年ドラフト2位。一番の特長はコマンド力の高さで、ストレートとスライダーを出し入れできる。また持ち球にフォークがある。先発時は140前半のストレートだが、リリーフだと140後半を投げられる。1年目からの活躍を期待される。

退団

ルーキ 投手

オーレンドルフ 投手

リベロ 内野手

グリーン 内野手

2018シーズン

ポジション 選手名
捕手 中村悠平(28)
一塁手 畠山和洋(36)/川端慎吾(31)
二塁手 山田哲人(26)
三塁手 川端慎吾(31)/廣岡大志(21)
遊撃手 廣岡大志(21)/大引啓次(34)/宮本丈(23)
左翼手 バレンティン(34)
中堅手 坂口智隆(34)
右翼手 雄平(34)/渡邊大樹(21)

打線の核は2018年も山田とバレンティンだろう。昨年も二塁手として優れた成績を残した山田だが、本調子とは言い難かった。彼が本調子に戻ればチームとしても大きなプラスになるはずである。

一塁手の後釜がおらず、ここ2年活躍していない36歳の畠山に期待せざるを得ない。川端を一塁にコンバートし、廣岡を三塁で起用するのも面白いと思う。

坂口・雄平は来シーズンで34歳になる。ここに2017年シーズンの成績からの上澄みは見込めない。渡邊大樹や山崎など若手の台頭が期待される。

ローテーション 小川泰弘(28)
ローテーション ブキャナン(29)
ローテーション 原樹理(25)
ローテーション 星知弥(24)
ローテーション ハフ(34)
ローテーション ジョーダン(32)
リリーフ 石山泰稚(30)
リリーフ 大下佑馬(26)
リリーフ カラシティ(26)
リリーフ 近藤一樹(35)
クローザー 秋吉亮(29)

ストーブリーグでヤクルトは投手陣の補強に成功した。外国人枠をどう起用するか予想できないが、小川・ブキャナン・原・ハフ・原・ジョーダンと先発の枚数は揃っている。ルーキの穴はカラシティが埋める形になるだろう。ブルペン陣は頼りなさを感じる。

プロスペクト

村上宗隆(19) 3B 187cm95kg

2017年のドラフト1位。強打が魅力の高卒ルーキー。高校時代は捕手だったが、プロでは三塁に挑戦する。

廣岡大志(21)  SS 183cm81kg

2015年ドラフト2位。ルーキーイヤーからファームで二桁本塁打を記録。昨シーズンも16本塁打を打ち、また17盗塁を記録した。三振数が多く、コンタクト力に課題を残す。

渡邊大樹(21) 2B 182cm87kg

2015年ドラフト6位。非凡なバッティングセンスの持ち主。脚力も魅力。しかし内野手としては肩が弱いため、早めの外野コンバートが1軍定着への鍵か。

梅野雄吾(20)  RHP 175cm84kg

2016年ドラフト3位。150㌔を超すストレートが持ち味。

寺島成輝(20) LHP 183cm90kg

2016年ドラフト1位。将来のエース候補。球速不足・決め球など課題は多い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。