島根スサノオマジックを振り返る【2023-24】
総評
西地区4位:32勝28敗(勝率.533)
尻すぼみになったヘナレHC3シーズン目
優勝を目指して始まった今季の島根だが、試合を重ねるごとに優勝を希求する熱が失うようなそんなシーズンだった。
ヘナレHCが指揮を執って3シーズン目。
今季積み上げた勝ち星32勝はこの3シーズンで最も低い数字。勝率は.533。西地区4位で、チャンピオンシップ出場も逃してしまった。

もちろん、ドアマットチームだった頃に比べたら全然良いシーズンである。
しかし、安藤選手とビュフォード選手がチームにいるうちは優勝を目指してほしい。
テコ入れしたら優勝を目指せる位置にいただけに、もどかしさを感じるシーズンだった。
BIG3に依存しきった弊害
今季の島根はその編成の歪さから、安藤誓哉選手・ペリン・ビュフォード選手・ニック・ケイ選手の3選手、俗に言うBIG3に依存するところが大きかった。
平均出場時間を見てみると、リーグの上位3選手を島根が独占。

FG試投数でもシュート試投数全体の65%をBIG3が放っている。

この負担過多はシュート効率にも顕著にも現れており、3選手とも前年度と比べてFG成功率が大きく低下している。

BIG3への依存度を下げるチーム作りをしなければならない。
昨季と今季のショットチャートの比較
昨季と今季のショットチャートの比較をしてみよう。大きく変わった点は以下の4つである。
①ゴール下のショット数が減少
②コーナースリーのシュート確率が低下
③今季は4番目にショット数が多い右ウィングからの3ポイント成功率が30%を切っている
④ゴール下以外の制限区域内のショット数が増加

①ゴール下のショット数が減少
今季はアリウープダンクできる選手が少なく、ゴール下の制空権を取れなかった。そのため、④のゴール下以外の制限区域内のショットが増加しており、昨季に比べて難しいシュートを打たざるを得なかった。
②コーナースリーのシュート確率が低下
白濱選手3ポイント成功率26.8%、晴山選手同31.6%。
3&Dとして、コーナーでの3ポイントを期待されている選手が軒並み3ポイント成功率35%以下では厳しい。来季の奮起に期待。
③今季は4番目にショット数が多い右ウィングからの3ポイント成功率が30%を切っている
①にも繋がる話だが、今季は昨季ほど島根のゴール下は脅威ではなかった。
これはつまり、相手ディフェンスはそこまでゴール下に収縮しなくても島根のオフェンスを防げたことを意味している。
収縮しないディフェンスはどうなるか。
アウトサイドシュートにも対応できるようになる。
オープンで3ポイントシュートを打てる場面を今季は昨季ほど作れなかった印象だ。
またこれまで3ポイント成功率35%以上で沈めていたビュフォード選手が今季は終始シュートタッチが悪かった。
ハンドラーとしてボールを扱う機会が多いだけに、ここにはビュフォード選手にも責任の一端がある。
チームスタッツ

今オフの目標
・ビッグマンの強化
・シューター&ディフェンダーの強化
ディフェンス力強化に取り組んだ昨オフだったが改善されず、ディフェンシブ・レーティングはリーグ16位とむしろ悪化してしまった。
ハンドラーディフェンダー・ウィングディフェンダーとも層が薄く、ここの層を厚くしたい。
またビッグマン。
ハッサン・マーティン選手には悪いが、外国籍選手が平均6.1得点では勝てるものも勝てない。
最低でも平均二桁、理想は平均15得点以上取れるようなインサイドが強いビッグマンが欲しい。
ピックアッププレイヤー
ペリン・ビュフォード選手

52試合・平均22.6得点・9.5リバウンド・7.4アシスト・1.3ブロック・1.8スティール・FG成功率:47.4%・3P成功率:25.3%・FT成功率:78.9%
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