島根スサノオマジックを振り返る【2022-23シーズン】
総評
48勝12敗(勝率.800) 西地区2位/全体3位
チャンピオンシップ成績:クォーターファイナル敗退
今季の島根スサノオマジックを振り返ろう。
下の「島根スサノオマジック、シーズン別B1勝利数の推移」を見て分かる通り、島根は年々成績を向上させているチームであり、昨季はクラブ史上最高となる48勝をマークし、西地区2位、全体3位という好成績を収めている。
そんなチームの中心にいたのが、エースであるペリン・ビュフォード選手だ。
今季のビュフォード選手は、リーグ史でも傑出した活躍を魅せている。
1シーズンにおけるトリプルダブル10回達成はリーグ史上最多(2位はマブンガ選手で7回)。
リーグ1位となる平均22.5得点をマークし得点王を受賞から始まり、平均7.9アシストはリーグ2位、平均9.5リバウンドはリーグ8位、平均1.5スティールはリーグ5位、平均0.9ブロックはリーグ9位と主要スタッツの多くに顔を出す圧巻のパフォーマンスを披露した。
この活躍を受け、攻守両面で万能なオールラウンダーは今季自身初となるベスト5を受賞した。
チームスタッツ&ロースター
高いオフェンス力の原動力は3ポイントシュート
オフェンシブレーティングリーグ3位、平均得点でリーグ4位と今季も高いオフェンス力を維持した島根。
高いオフェンス力を保持した原動力は、3ポイントシュートである。
ベスト3ポイント成功率賞を受賞したニック・ケイ選手、シーズン3ポイント成功数記録を更新した安藤誓哉選手を筆頭に、島根の選手は3ポイントシュートを打ちまくり、1試合平均3ポイント試投数はリーグ3位となる28.3本。
それをリーグ2位となる3ポイント成功率で沈めるのだから、得点効率が高いのも納得だ。
速攻を出させなかった島根のディフェンス
昨季と違い今季はディフェンス面でも向上し、平均失点はリーグ6位、ディフェンシブ・レーティング8位と好スタッツを記録している。
「バズソースタイル」という言葉が定着して久しいが、今季のPaceはリーグ18位の71.6。
ここから読み取れることは、島根は自チームのポゼッション回数、そして対戦相手のポジション回数が少なかったチームだということである。
言うほど速攻は出ていないが、逆に相手に速攻を出させないチームだということですな。
2022-23シーズンロースター
今オフの目標
・ビュフォード選手、安藤選手、ニック・ケイ選手のBIG3の引き留め
・ウィング陣、フロントコート陣の強化
ピックアッププレイヤー
安藤誓哉選手 PG
今年も島根の精神的支柱として、チームを牽引した安藤誓哉選手。
1試合平均16.1得点は河村選手(横浜)に続き、日本人選手2位の平均得点である。
今季はプレーメイクする機会が昨季に比べると減り、スポットアップする場面が増えた安藤選手だが、今季彼が記録したシーズン191本の3ポイント成功数はリーグ史上1位の記録である。
ニック・ケイ選手 PF/C
オーストラリア代表にも選ばれる万能ビッグマン。
Mrタフガイであり、1試合40分(延長戦の場合45分)出場した試合が今季なんと9度もある。(これは島根の選手層の薄さを表した数字でもある)
ニック・ケイ選手が島根躍進を支えた大黒柱だったことは間違いない。
ストレッチ性が高く、今季3ポイント成功率44.6%をマーク。
これはリーグトップの数字であり、外国籍選手、そしてビッグマンとしてリーグ史上初となるベスト3ポイント成功率賞を受賞している。
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