バイウィーク期間までの、島根スサノオマジックを振り返る【2022-23】
FIBAバスケワールドカップアジア予選が今週末に行われる。
各チームの主力が抜けるB1リーグはその期間、リーグ戦が中断される。このバイウィーク期間を利用し、今回は島根スサノオマジックのここまでの戦いを振り返ろうと思う。
総評
31勝7敗(勝率.816)西地区1位(全体2位)
島根スサノオマジックはここまで31勝7敗(勝率.816)をマークし、西地区1位に立っている。
クラブ史を見ても、この時期に地区1位に立っているのは史上初のことである。
今季の西地区は、島根、琉球、広島、名古屋Dと4つのコンテンダー(優勝狙うチーム)が在籍。
直接対決をそれぞれまだ残しており、優勝、引いてはCSのホームコートアドバンテージをかけて今後更に競争が激化すると予想される。
最新ロースター
☆ロースターの動き
1月24日:アンドリュー・ファーガソン選手 退団 ⇒豊田合成スコーピオンズ(B3)へ移籍
1月27日:リード・トラビス選手 インジュアリーリスト抹消
2月3日:笹山 陸選手が練習生としてチームに加入
2月13日:エペ・ウドゥ選手 退団
チームスタッツ
ディフェンス力が向上した島根
平均得点は昨季より2.7点減少したものの、平均失点も3.0点減らすことに成功。
昨季よりディフェンス力が向上し、よりチャンピオンシップを狙える布陣となっている。
ディフェンスの中心にいるのは、白濱僚祐選手とペリン・ビュフォード選手である。
白濱選手は189cmのサイズと高いアジリティを活かし、相手チームのエースのマークを担当。
2~4番と幅広い選手をマークでき、サイズの劣る島根のガード陣にとって貴重な高身長ウィングという役割を担っている。
ビュフォード選手はオフェンス面で注目されることが多いが、ディフェンス面でのエースもこの人だ。
対人、ヘルプ、ローテーションともに高い完成度を誇り、特にヘルプディフェンスではチームの核を担っている。
3ポイント成功率はリーグ2位
シュート効率を見ていくと、今季の島根は各種シュート効率で高い数字を残していることが分かる。
FG成功率はリーグ6位の45.7%、3ポイント成功率はリーグ2位の35.9%、FT成功率はリーグ3位の76.2%だ。
特に3ポイントシュートは全体3位となる1試合28.4本を打って、全体2位の3ポイント成功率で沈めており、島根の大きな武器になっている。
チームの中の3ポイント試投数上位選手は以下の通り。
試投数上位4選手の安藤誓哉選手、津山尚大選手、ニック・ケイ選手、ペリン・ビュフォード選手ともに3ポイント成功率を高い確率で沈めていることがよく分かる。
ピックアッププレイヤー
ニック・ケイ選手 PF/C 31歳
ペリン・ビュフォード選手、安藤誓哉選手と並び、今季の島根の躍進を支える中心選手のひとり。
平均出場はリーグ全体9位となる約32分を記録する。
スクリーナーやストレッチビッグマンとしてだけでなく、フィニッシャーやパサーとしても活躍。
今季は昨季よりスタッツを伸ばし、ここまで平均16.3得点・8.1リバウンド・3.5アシストをマーク。シュート効率も高く、FG/3P/FTをそれぞれ52.2/42.9/85.8で沈めている。
ディフェンス面でも様々なビッグマンをミスなくマーク。
間違いなく今季のリーグ5指に入るビッグマンである。
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