島根が大阪との接戦を制す
ディージェイ・ニュービル選手の得点が激減している件
Bリーグにおいて、「神」と呼ばれている選手がいる。
大阪エヴェッサのPG、ディージェイ・ニュービル選手だ。
193cm95kgとBリーグのガード陣の中ではトップクラスのサイズとフィジカル、そして高いスキルを武器に、昨季は平均23.1得点・5.0アシストをマーク。
チームを何度も勝利に導いてきた。
そんな大阪の絶対的エースが、今季ここまでつまづいている。
19試合に出場し、平均15.5得点・4.3アシストとスタッツが大幅に低下。
シュート効率も軒並み下がっており、FG成功率は49.1%→42.9%、3ポイント成功率は39.4%→32.2%と低調だ。
原因は分からない。
もちろん本人のコンディションの問題もあるだろう。
しかし、ニュービル選手を支えるサポーティングキャストも充実しているかと問われればそうではない。
アイラ・ブラウン選手は40歳を超え、オフェンス・ディフェンス両面でパフォーマンスが落ちている。
2年前、ベスト6thマン賞を受賞した橋本拓哉選手は2度のアキレス腱断裂を受け、爆発的な得点能力に陰りを見せている。
タレント力。
今、大阪エヴェッサは直面している課題はこれである。
橋本拓哉選手の現在地
橋本拓哉選手は、私の好きな選手のひとりだった。
身長188cmの身体から、豪快なダンクができる高い身体能力。
そしてそれ以上に、ドライブや高精度のアウトサイドシュートなどを用いて、得点を量産する1on1スキルが絶品だった。
変えたのは、2度のアキレス腱断裂だ。
今季のパフォーマンスはベスト6thマン賞を受賞した2020-21シーズンのそれまでは戻っていない。
思えば、大阪エヴェッサの順位は橋本拓哉選手のパフォーマンスと連動している。
橋本選手がベスト6thマン賞を受賞した2020-21シーズンは西地区2位だった大阪は、橋本選手が離脱していた昨季西地区8位まで成績を落としている。
かつてのエースは復活できるのか。
もしかしたら大阪は転換期に入っているのかもしれない。
最近のニック・ケイ選手の活躍は泣ける
最近のニック・ケイ選手の活躍は涙なしには語れない。
リード・トラビス選手が右第三中手骨骨折でインジュアリー・リストに入ってから、ニック・ケイ選手の平均出場時間は37.7分まで上昇した。
ほとんど1試合丸々出場していることになる。
島根には、ファーガソン選手やニカ選手、谷口選手などビッグマンが他にもいるが、攻守両面で隙がない選手はニック・ケイ選手だけである。
オフェンスではスクリーナーから中継点となるパサーへ、インサイド・アウトサイド問わず得点が取れ、ディフェンスでも高いレベルでビッグマンを止めれる好ディフェンダーだ。
ケイ選手のプレーの奥深さに、見れば見るほどハマっていく。
大阪戦では出血のため、一時ベンチに下がったが、止血しすぐコートに復帰。
結局38分に出場し、17得点をマークし、島根の勝利に大きく貢献した。
プロとはこういうものだと、ケイ選手のプレーから伝わってくる。
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