三遠ネオフェニックス、最新戦力分析【2021-22開幕前】
2021-22最新布陣
2021オフの動き
補強採点
西地区9位と低迷した三遠
昨シーズン、12勝47敗(勝率.203)で西地区9位(全体19位)に沈んだ三遠ネオフェニックス。
コロナによる新外国籍選手の合流の遅れや、怪我人が多かったなど様々な理由があるが、これで2年連続となるボトム4(下位4チーム)入りであり、ロースターを再編する時期が迫っていた。
大幅なロースター再編に踏み切った三遠
今オフ、三遠は大幅なロースター再編に踏み切った。
まず昨シーズンまでチームを支えた鈴木達也選手と寺園脩斗選手の2人のPGを放出した。
鈴木選手・寺園選手はともにシュート力とスピードが優れたPGであり、特に鈴木選手は昨シーズン、平均7.7得点・5.1アシストと好成績を記録していた。
その一方で、2選手とも170cm前半と低身長な点がネックであり、チームを勝利に導けなかったのも事実である。
チームは鈴木選手・寺園選手の代わりに、SR渋谷から山内盛久選手、A東京から津山尚大選手、広島から田渡凌選手を獲得。
PGの入れ替えはリスクを伴うが、PGの大型化を図った補強であることが見て取れる。
またチームは、西川貴之選手と昨シーズンのスティール王である川嶋勇人選手を放出。
エースと昨シーズンチーム日本人トップのスコアラーの放出は、まさに「血の入れ替え」と呼ぶのに相応しいだろう。
高い得点能力があるものの、怪我がちだった西川貴之選手の放出は分かるが、オフェンス・ディフェンスで貢献できる川嶋勇人選手の放出は痛手となりそうだ。
ウィングの強化に成功!
西川選手・川嶋選手を失った代わりに、チームは松脇圭志選手と杉浦佑成選手を獲得した。
松脇選手は、185cmのSG。
3ポイントシュートとディフェンスを得意としている3&Dタイプの選手であり、昨シーズン平均5.2得点をマークしている。
24歳とまだ若く、これからの活躍が楽しみな成長株である。
杉浦佑成選手は、196cm95kgと体格に恵まれたSF。
3ポイントシュートを得意としており、昨シーズンは島根の日本人エースとして、平均5.7得点をマークした。
松脇選手、杉浦選手、津屋選手のウィング陣は3選手ともサイズがあり強力で、補強に成功したと言っても良いだろう。
ロバート・カーター選手を含め、プレーの幅が広がりそうな選手を獲得したインサイド
インサイド陣では、カイル・ハント選手・ステヴァン・イェロヴァツ選手の代わりに、ロバート・カーター選手、ジャスティン・ノックス選手、エリアス・ハリス選手を獲得した。
ウィングに続き、インサイド陣も補強に成功したと言って良さそうだ。
特にロバート・カーター選手は、プレーメイク、スコアリング、リバウンドとマルチなプレーをすることができる選手であり、チームの戦術の幅を広げることができるだろう。
三遠が新たに契約したエリアス・ハリス選手は、八村塁選手の母校でもあるゴンザガ大学出身のPF。
過去には、ロサンゼルス・レイカーズでプレーした実績も持っている。
203cm108kgのサイズに加え、アジリティも兼ね備えたハリス選手のペイントアタックは、他クラブの脅威となるだろう。
ジャスティン・ノックス選手は、32歳のビッグマンだ。
昨シーズンは、韓国バスケリーグの原州DBプロミで中村太地選手と共にプレー。
54試合に出場し、平均13.9得点・6.8リバウンドをマークした。
昨シーズンは3ポイント成功率も37.1%をマークし、昨シーズン三遠でプレーしたカイル・ハント選手のようなアウトサイドシュートを全く打たない選手ではなさそうだ。
ロースター12選手のうち、8選手を新加入選手で構成しているため、チームのケミストリーを築くのに時間がかかりそうだが、今季の三遠はチーム力を向上させようとするフロントの意気込みが感じられるオフシーズンだった。
入退団・再契約まとめ
新加入
再契約
退団
コメントを残す