島根スサノオマジック、最新戦力分析【2021-22開幕前】
2021-22最新布陣
2021オフの動き
補強採点
補強ポイントだったポイントガードとシューター
昨シーズン、28勝32敗(勝率.467)で西地区5位だった島根スサノオマジック。
B1リーグでの28勝は、クラブ史上最多の勝利数だった。
帰化選手のウィリアムス・ニカ選手やリード・トラビス選手など、ビッグマンの機動力を活かしたトランジションオフェンスが島根の最大の強みだった。
そんな島根の昨シーズンの課題は、日本人ガードのプレーメイキング力・スコアリング能力の低さだった。
チームの3ポイント成功率はB1ワーストの30.5%(表1)。
クラッチタイムでボールをプレーメイクするのは、日本人ガードではなく、ペリン・ビュフォード選手だった。
PGとSGが補強ポイントであることは、明白だった。
日本代表候補でもある安藤誓哉選手と金丸晃輔選手を獲得した島根
今オフ島根は、そんなPGとSGのポジションに、安藤誓哉選手と金丸晃輔選手を獲得した。
安藤誓哉選手は、日本代表候補にも選ばれているPG。
昨シーズンは名門アルバルク東京の正PGとしてプレーし、平均10.3得点・3.9アシストをマークした。
抜群のバスケIQと高いスキルセットを兼ね備えた安藤選手は、ビュフォード選手に次ぐプレーメイカーになるだろう。
金丸晃輔選手は、昨シーズンのBリーグMVPを受賞した実力者だ。
タフショットでも高確率に射抜くアウトサイドシュート力を武器に、昨シーズンは日本人トップとなる平均16.8得点をマーク。
シュート成功率は、FG%:49.3%、3P%:46.6%、FT%:90.7%と非常に高確率を記録した。
金丸選手の存在は、得点面ではもちろんだが、スペーシングの面でも好循環を生むはずだ。
金丸選手が出場していると、相手チームは必然的に金丸選手のアウトサイドシュートを警戒せざるを得ない。
そのためスペースが生まれ、ビュフォード選手のペネトレイトや安藤選手のボールスクリーンプレー、トラビス選手のポストアップなどが昨シーズンよりやりやすくなるだろう。
ニック・ケイ選手の獲得で、トラビス選手はポジションアップか
安藤選手・金丸選手の他に、もう一人島根に新加入する選手がいる。
オーストラリア代表のビッグマンであるニック・ケイ選手だ。
ニック・ケイ選手は、スクリーンと3ポイントシュートが上手いストレッチ5。
昨シーズンはスペイン1部リーグであるリーガACBでプレーし、平均7.9得点・5.5リバウンドをマークした。
安藤誓哉選手がプレーメイク時はスクリーナーとして、ビュフォード選手がプレーメイク時はスペースを広げるストレッチ5として役割を果たしそうだ。
203cmのブルックス選手の代わりに、206cmのニック・ケイ選手を獲得した背景には、リード・トラビス選手のポジションアップ(C→PF)が想定されていることが考えられる。
昨シーズン、トラビス選手はセンターとして起用されたが、自身よりサイズのある選手とのマッチアップに苦労していた印象だ。
センターからパワーフォワードへポジションアップすることで、マッチアップする選手のサイズもやや低くなり、トラビス選手のディフェンス面での負担も軽減されるはずである。
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