ヤクルト対カープのOP戦を観に浦添市民球場へ行ってきた【観戦レポート】

2020年、カープのOP戦初戦!沖縄県浦添市にある浦添市民球場へ行ってきました。

浦添市民球場は、沖縄のモノレールである、ゆいレールの浦添前田駅から徒歩15分くらいのところにあります。

那覇空港から浦添前田駅は約50分ほどかかりますが、ゆいレールが使えるので行きやすかったです。

浦添は15世紀まで「北山」「中山」「南山」と3つの地域に分かれていた頃の、中山の首都でした。

そして、尚巴志が三山を統一して首里城を築くまで、琉球の中心でもあった地域です。

そんな古い歴史を持つ浦添での広島ヤクルトの一戦を振り返ります。

ヤクルト対カープのOP戦を振り返る

ヤクルトの先発は高梨投手でした。高梨投手を現地で見るのは、2年ぶりでした。

ストレートは新人王を受賞したころほどのスピードが出ておらず、そのためフォークとのコンビネーションも落ちているのですが、この日はカーブが良かったです

カーブを使って上手くストレートを速く見せているなという印象を持ちました。

カープ打線が初球からどんどん振っていくという方針でプレーしていたこともあって、3回1失点自責点0。

昨年防御率6.23と打ち込まれた高梨投手ですが、今年はカーブが決まる試合は、試合を作れるのではないかなと思いました。


ドラフト1位森下暢仁投手がOP戦デビュー

一方、カープの先発は昨年のドラフト1位である森下暢仁投手

森下投手は明大時代の紫紺のユニが似合いすぎて、カープの赤に似合うのか疑問でした。

しかし予想以上にカープのユニが似合っていて、そしてそれ以上に背番号18が似合っていました

昨冬にビルドアップをしたとは言え、他の1軍の選手と比べるとまだまだ線が細いと感じました。ここは森下投手の課題でしょう

初回の立ち上がりこそ乱れたものの、2回以降からは修正して立て直したのはお見事でした。

森下投手は良いところがたくさんあるのですが、私はこのゲーム中の修正力とフィールディングの良さ、そして彼のベビーフェイスが一番好きですね。

この日のストレートは140~149km/h。コンスタントに140中盤を記録していて、開幕に向けて調整が出来ていることを感じさせました。

ストレートは本来もう少し速いので、 平均でもう2~3㌔は速くなると思います。打者の内外に投げ分けられていて、良かったです。

ただこの日一番良かった球は、ストレートではなくカットボールでした。130km前半のこの球が非常によく制球できていて、カウントを取ったり、空振りを取る時に有効でした。

しかしスピードがない分、山田哲人選手のような超一流の選手を抑えることはできない球なのかなとも見ていて感じました。

ヤクルトのドラ2位ルーキー、吉田大喜投手が好投

高梨投手に代わって、4回から登板したのがヤクルトの昨年のドラフト2位ルーキーの吉田大喜投手(日体大)でした。

吉田投手の一番の良さはストレートのキレです。球速も140中盤~後半と出ていましたが、それ以上にこの日もキレが良かったです。

実は昨年も、私は吉田投手を現地で観ているらしいです。らしいというのも、私自身あんまり覚えていないからです。

それよりも印象に残っているのが、2年前に慶應大学グラウンドで慶應v.s日体大のOP戦を観た時の吉田投手の好投です。

あの日も140後半のストレートで慶應のバッター相手に空振りを量産していて、こんな良い投手がいるんだとビックリしたのを覚えています

身長が180cmないのでどうかなと思っていたのですが、良くここまで成長しました。素直に嬉しいです。

バットでアピールを魅せる宇草孔基選手

バットと脚でアピールを続ける宇草選手。

宇草選手の良さはバットが振れることと脚がチームトップクラスに速いことです。

ただし、キャンプ当初はかかと重心になっていて(というより、大学時代からの課題ではあったのですが)、アウトコースの打球にノー感じだったのでした。

しかし、キャンプの中で大分アウトコースの打球に強いインパクトができるようになりました。この修正力の高さはシコれますね

バッティングの今後の伸びしろとしては、まだインパクト時の軸足股関節の内旋が弱いところにあります。

言い換えれば、インパクト時にもっとへそを投手方向に向けれるようになれば、更に強い打球を打てるようになります。

今もかなり球足が速いですが、まだまだ彼のポテンシャルを出し切れていないように感じますので、今後の彼の成長が楽しみです。

守備では肩がイップスになっているのが大きなハードルです。キャンプで3試合観ましたが、上手く投げられている時もあれば、モグラ殺しになっている時もあって送球にはムラがあります。

今年は外野に鈴木誠也選手もいますので、ファームで時間を取って課題の克服に費やした方が良いと思います。

1回2奪三振をマークした一岡竜司投手

今年のカープを総じると、野手はセリーグNo.1で、先発ローテーションはそこそこ(上位3球団には入る)、中継ぎがかなり不安(日本一を狙うなら補強が必須)という具合だと考えています。

中継ぎの層が極薄コンドームなみに薄いので、ポジティブ王の私も流石にやべーと思うのですが、そんな中継ぎで勝ちパに入りそうなのが一岡投手です。

この日もキレキレのストレートが147kmくらい出ていて、2奪三振を奪う好投を見せてくれました。

やっぱ四球を出さない投手って偉大ですねえ。

守備面での成長が著しい坂倉将悟選手

今年、満を持して坂倉将悟選手がブレイクしそうです。

特に守備面の成長が素晴らしく、ここだけの話曾澤選手より安心感が観ていてありました。

安定したスローイングに、ブロッキング、フレーミングも上手く、何よりどっしりと座っていて、おたおたしている所が全くありません。

打撃もドア気味だった昨年からインサイドアウトスイングに戻っていますし、これはかなり期待ができますね。

今年の坂倉選手の活躍が楽しみです。

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