ビック3からスーパーデュオの時代へ
「ビック3からデュオの時代へ」というタイトルで、雑誌『Dunkshot』で特集が組まれていた。
なるほど確かにそうだろう。昨シーズンのオフ、各クラブはそれぞれの思惑で動き、各クラブでスーパーデュオが誕生したことは事実である。
その代表的なクラブの一例が、レイカーズのレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスであり、クリッパーズのカワイ・レナードとポール・ジョージであるのだ。
ビック3と違い、スーパーデュオはサラリーキャップという制限がある今日のNBAにおいて、チーム編成がしやすいという利点がある。またチームのケミストリーも、ビック3より計算しやすいというメリットもある。
他にもネッツのケビン・デュラントとカイリー・アービングやロケッツのラッセル・ウェストブルックとジェームズ・ハーデンのスーパーデュオもいる。
自前の選手でスター選手のデュオを組むチームもいる。それがポートランドのデイミアン・リラードとCJ・マカラムのコンビであり、76ersのジョエル・エンビードとベン・シモンズなのだ。
そして、忘れてはならないチームがもう一つ。
そうペイサーズのビクター・オラディポとマルコム・ブログドンのスーパーデュオだ。
今回はペイサーズのスーパーデュオ、ビクター・オラディポとマルコム・ブログドンを紹介したいと思う。
ビクター・オラディポ
身長/体重 193cm/97kg 年齢:27歳 ポジション:SG
まずはペイサーズのエース、ビクター・オラディポから紹介しよう。今期は四頭筋の怪我のため、まだ出場していないが、オラディポのこれまでの実績は十二分である。
2013年のドラフト2位でオーランド・マジックに指名されたオラディポは、これまでにオールスター2回出場、2017-18シーズンにはMIP(最成長選手賞)にも選ばれている。
彼のプレースタイルの特長は、ともかくその身体能力の高さであり、ジャンプ力とスピードはNBAでもトップクラスである。ペネトレイトからのプルアップやダンクがオフェンスとしての最大の武器。
スリーの精度はそこまで高くはない。ディフェンスも2017-18シーズンに、オールディフェンシブファーストチームに選ばれるなど評価が高い。
マルコム・ブログドン
身長/体重 196cm/104kg 年齢:27歳 ポジション:PG
そして、オラディポの相棒であるマルコム・ブログドン。今シーズン、バックスからペイサーズへ移籍したブログドンは、今期キャリアハイの成績を残している。
平均19.1得点、7.7アシストはいずれもチームトップ。アウトサイドの精度が高いショットが放てるコンボ・ガードは、エースがいないチームを牽引している。
ブログドンの過去を振り返ると、2016年ドラフトでバックスから2順目全体36位で指名されると、その年新人王に受賞。2順目指名から新人王を受賞する初の選手となる。
昨シーズンは、50-90-40を記録するなど、アウトサイドからのシュートを確実に狙い打てる確実性が魅力の選手である。
スーパーデュオはいつベールを脱ぐのか
現在、オラディポが怪我で出場していないため、このスーパーデュオのプレータイムはまだ0分である。
オラディポの復帰が迫ってくるなか、このデュオのケミストリー(相性)は如何ほどのものか。私の中でだんだんと期待と不安が大きくなってきている。
しかし、ゲームメイク力が高く、それでいてかつアンセルフィッシュなプレースタイルなブログドンは、オラディポを立ててくれるはずだ。
ペイサーズのスーパーデュオが、 どこまでチームの順位を押し上げるのか楽しみである。
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