バスケットボールの Stats (指標)って難しいですよね。B.LEAGUEの公式サイトにも多くの Stats が載っていますが、どれが一番重要なのか良く分かりません。そこで「Bリーグにおいて勝率と相関の強いStatsは何か」と題して、勝率と一番相関の強い Stats は何かを調べたいと思います。
今回勝率との相関を見ていく Stats は、PPG(平均得点)、FG%(フィールドゴール成功率)、FT%(フリースロー成功率)、3FG%(3点シュート成功率)、2FG%(2点シュート成功率)、TR(リバウンド数)、AS(アシスト数)の7つです。調査の対象は、2016-17シーズンのB1チーム(全16チーム)のチーム Stasts とその勝率に設定しました。
相関係数と散布図
相関係数の見方
さていきなり結果を見ていくのではなく、二つだけ用語の説明をしたいと思います。まず一つ目の用語が相関係数です。これは、2つの変数の直線的な相関関係の強弱を表すものです。相関係数の見方は下の<図1>のようになっています。
相関係数は一般的に、+1+1 に近ければ近いほど「強い正の相関がある」、−1−1 に近ければ近いほど「強い負の相関がある」、00 に近ければ近いほど「ほとんど相関がない」と評価されます。
<図1>
散布図の見方
二つ目の用語が、散布図です。これは2つの要素からなる1組のデータが得られたときに、2つの要素の関係を見るためにプロットしたグラフです。相関係数が+1に近いとき、散布図は下の<図2>のように直線的になります。
<図2>
正の相関があるとは、大雑把に言えば「xが大きいとき、yも大きい傾向がある」ということです。用語解説は以上です。それでは勝率とStatsの相関関係をみていきましょう!
勝率とStatsの相関関係
PPGと勝率
PPGは1試合当たりの平均得点を表すStatsです。何やら見たことがある図ですがそうです!散布図の説明の時に用いた図は、PPGと勝率の散布図でした(笑)相関係数は0.91です。PPGと勝率の間には、強い正の相関があります。Bリーグにおいて勝率を伸ばすには沢山点を取れば良いらしいです。
FG%と勝率
FG(フィールドゴール)とは、ライブ時に放たれるシュートのことです。FG%は、フィールドゴールの成功率を表すStatsになります。勝率との相関係数は0.78です。PPGと比べると少し弱くなりますが、それでも強い正の相関を持っています。
FT%と勝率
FT%は、フリースローの成功率を表すStatsです。勝率との相関係数は0.22です。散布図も見事に散らばっていますね。勝率とFT%の高さはほとんど関係ないみたいです。
3FG%と勝率
3FG%は、3点シュート成功率を表すStatsです。勝率との相関係数は0.66です。3FG%と勝率は正の相関があるみたいです。
2FG%と勝率
2FG%は、2点シュートの成功率を表すStatsです。勝率との相関係数は0.77です。3FG%と比べて、勝率との正の相関が強いみたいです。3Pライン内でどれだけシュートを高い確率で決めるかは、ゲームの主導権を握れるかと言い換えられるかもしれません。
TRと勝率
TRとは総リバウンド数のことです。勝率との相関係数は0.60です。スラムダンクの赤木も「リバウンドを制するものはゲームを制す」と言っていますね。実際、勝率と正の相関があるみたいです。
ASと勝率
ASはアシスト数のこと表しています。勝率との相関係数は0.69です。リバウンド数よりも勝率との相関が強かったのは意外でした。でも考えたらアシストって、ゴールに直接結び付くパスのことですよね。アシストが多ければ得点も多い。得点と勝率は強い正の相関がある。と考えたらリバウンドよりも勝率と相関が強いのも納得できました。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。今回調べた7つのStatsのうち、もっとも勝率と相関が強かったのはPPG(平均得点)でした。バスケットボールはやはり点取りゲームですね。贔屓チームにももっと得点力を求めたいです。
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