広島カープの2020年ドラフト戦略を考える【妄想】

広島カープの2020年のドラフト戦略を考える

2020年の春キャンプがあっという間に終わって、OP戦が始まっていますね。

春キャンプが終わって、数試合OP戦を戦ったこのタイミングで、カープの補強ポイント、そして2020年ドラフト戦略を考えてみようと思います。

それで数試合OP戦を観てまず思ったのが、「投手層がめちゃくちゃ薄いな!」ということです。

ローテーション候補は、大瀬良投手・ジョンソン投手・九里投手・床田投手・森下投手・野村投手・遠藤投手と結構いるのですが、リリーフ陣の層が薄くて薄くて・・・

フランスア、DJジョンソン、一岡、菊池、塹江、あと誰?って感じです。

反対に野手陣はめちゃくちゃ振れていて、一軍争いがめちゃくちゃハイレベルなんですよね。

そういうOP戦の状況を踏まえると、今年のカープのドラフトは投手ドラフト、それも即戦力投手寄りのドラフトになりそうです。

年代表でカープの2020年ドラフト戦略を考える

カープはポジションを年代ごとに分けた年代表を用いて、足りないポジションの選手を補強していきます。

ですので、ここでは年代表を使って、カープの補強ポイントを考えていこうと思います。

下の表が、2020年のカープの年代表です。


まず、補強ポイントの1つ目が、前述の通り21~24歳世代の即戦力投手です。

そして補強ポイントの2つ目が、21~24歳世代の二遊間です。ここは後述で詳しく紹介します。

最後に補強ポイントの3つ目が、パンチ力のある野手です。これは「ポスト鈴木誠也は誰だ?」の章で、話していきます。

補強ポイント①21~24歳世代の即戦力投手

投手層が薄いということで、2名くらい即戦力投手の指名があると予想します。

特に今年は大学4年生の世代が熱いですね。好投手がずらり。

この世代はカープで言うと、高橋昂也選手やアドゥワ誠選手と同世代です。大学4年生の代の投手を指名して、彼らと競ってほしいですね。

今は怪我からのリハビリで活躍できていないですけど、高橋昂也選手は高校時代、高校BIG4と呼ばれるほどこの世代のトップランカーだったので、大卒で入ってくる選手と競って花開いてほしいです

今年のドラフトはどんなにドラフトが下手くそな球団でも、ある程度活躍できる選手が指名できるほど粒ぞろいなので、「1位はこの選手で!」って選手は私はないです。

ただ左腕も豊作なので、高橋昂也選手と競わせる意味でも左腕だとなお良いですね。

早川投手(早大)、佐藤投手(慶大)、山野投手(東北福祉大)、鈴木昭汰投手(法政大)、森浦投手(天理大)と候補がいる中で、私が一番好きな投手は佐藤宏樹投手(慶大)です。

カープの中村恭平投手を彷彿とさせる縦振りからの、キレキレのストレート。140中盤を刻む彼のストレートは、六大学でも支配的です。

怪我がちなのが玉に瑕ですが、それでも上位指名は間違いないです。

補強ポイント②21~24歳世代の二遊間の選手

年代表でガッポリと空いた21~24歳までの内野の穴

カープは年代表を見ながら、選手を獲得していくので、今年は内野を指名していくと思います。

特に右打ちの内野が少ないので、ここが補強ポイントでしょう。

右打ち内野と言えど、二遊間と一・三塁と色々あるのですが、一・三塁はコンバートも可能なので、二遊間の選手と仮定して考えていきます。

幸いのことに、カープの二遊間事情はある程度先行きが見えています。やはり昨年、菊池選手と4年12億の大型契約が結べたのが大きいです。

今年、田中選手がFA権を所得しますが、小園選手が出てきましたし、控えには三好選手や曽根選手など実力者がそろっています。

菊池選手と新たに結んだ4年間の間に、小園選手のカウンターパートを獲得できればそれで良いのですが、今年はちょうど二遊間が豊作の年なので、ここで獲得できればさらに先行きが明るくなります。

右打ちの二遊間となれば、筆頭は中央大学の牧選手ですかね。ミート力と後述するパンチ力を兼ね備えたバッターで、そういう意味では一番カープの補強ポイントに適した選手と言えそうです。

他にもJR東日本の糸野雄星選手とかも今年はまだ見ていないですけど、右打ちでショアなバッティングが出来て良いかもしれません。カープっぽくはないですけど。

糸野選手は昨年かかるかなくらいには良くなっていたので、ちょっと期待してるんですよね。

ただ、私の一推しは別にいて、その選手が亜細亜大学の矢野雅哉選手です。ちなみに左打です。

矢野選手はパワーもそこまでありません。

「補強ポイントと微妙にちゃうやんけ」と言うツッコミが来そうですが、まあ焦るな(笑)

私が矢野選手を推しているのは、矢野選手がカープ野球のフィロソフィーを引き継いでくれそうだからです。

矢野選手は、カープの二遊間特有の、背が小さくて守備が上手くて足が速いめちゃくちゃカープっぽい選手です。大学も、東都の名スラッガー岩本貴裕選手と同じ亜大ですし。

バッティングの方もスイングはまだ強くないですけど、フォームに悪癖がなくインサイドアウトスイングで振れていますので、身体が出来てくると強く振れるようになると思います。

何より一番買っているのは、ショートの守備です。小園選手より上手いです。プロでも今宮選手や源田選手級の守備だと思います。

なにせMAX148km/hの肩を持っていますからね。アマチュア野球界では、めったに見ない守備ですね。3年に1人の逸材だと思います。

ポスト鈴木誠也は誰だ?

補強ポイントの3つ目、パンチ力のある野手。これは今年1月に行われたカープのスカウト会議で出た今年のドラフトのテーマの一つです。

将来的なチーム編成を見据えた上でも、今年はパンチ力のある野手の獲得がテーマの1つになる。田村恵スカウト課長(43)は「投手はもちろんだけど、長打力のある素質を持った選手を探していきたい」と話した。

デイリー 「広島 ドラフトはパンチ力ある野手獲得がテーマ トヨタ・栗林、中大・牧ら候補」(2020年3月1日閲覧)

この背景には、カープの4番鈴木誠也選手のMLB挑戦があります。

1月12日にNHKのサンデースポーツで放送された鈴木誠也選手のインタビューで、以下のようなシーンがありました。


めちゃくちゃMLBに挑戦したそうなこの顔!

早い段階で行きたいってことは、今シーズンオフにでもチャンスがあればポスティングでMLB挑戦したいということなのでしょう。

私は今年カープがセリーグ優勝して、鈴木誠也選手がポスティングでMLB挑戦するような気がしています。

じゃあ来年、鈴木選手がMLBへ行ったと仮定して、誰がその穴を埋めるのか。

まず、一人ではこの穴は埋まりません。NPBでもトップクラスの選手ですからね。何人かでカバーしないといけないでしょう。

私が期待しているのは、宇草孔基選手、林晃汰選手、中村奨成選手の3人です。

一番期待しているのは宇草選手ですね。軸足の股関節の内旋が弱いのに、あれだけ振れるということは、もっと振れる余地を残していると思うんですよね。

パワーツールは過去5年間でカープが指名した選手の中で1番だと思います。

中村奨成選手は、現在捕手としてプレーしているのですが、ポスト曾澤選手が坂倉選手になりそうなので、今年あたりコンバート案も流れてくるのかなと予想しています。(妄想です)

中村選手が外野にコンバートすれば、ドラフトで指名する必要もありませんし、アーム・スピード共抜群ですから、宇草選手と競争を煽ることもできると思います。

石原選手や白浜選手も引退が見えてきており、中村選手がコンバートすれば捕手の頭数が足りなくなりますが、その時は持丸選手を支配下登録すれば済むと思います。

持丸選手も育成って感じの選手ではないですからね。

最後に林選手。林選手だけライバルの選手がいないので、ここにパンチ力のある野手を入れてくるのではと。

そのため、パンチ力がある野手は高校生かなって思います。

花咲徳栄という安直の理由で、井上朋也選手あたりに目付をしつつ、高校生スラッガーを探そうと思います。

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