■試合結果 島根 61 – 79 栃木
■会場 ブレックスアリーナ宇都宮
■観客動員数 3621人
島根v.s栃木の試合をStatsで振り返る
栃木のPG・SG陣のスタッツです。
選手 | PTS(平均得点) | 3FGM(3P成功数) | 3GA(3P試投数) | 3GF%(3P成功率) |
---|---|---|---|---|
田臥勇太 | 5.6得点 | 3 | 17 | 17.6% |
遠藤祐亮 | 8.6得点 | 43 | 124 | 34.7% |
喜多川修平 | 8.6得点 | 55 | 135 | 40.7% |
渡邉裕規 | 6.2得点 | 19 | 60 | 31.7% |
遠藤選手と喜多川選手は良い選手ですね。単純ですが大きくてスリーがある選手は魅力的です。
島根スサノオマジック | Stats | 栃木ブレックス |
---|---|---|
ジョシュ・スコット 26得点 ジーノ・ポマーレ 12得点 佐藤公威 7 | 得点 | ジェフ・ギブス 21得点 田臥勇太 12得点 遠藤祐亮 9得点 |
ジョシュ・スコット 3 後藤翔平 3 | アシスト | ライアン・ロシタ― 6 田臥勇太 4 遠藤祐亮 3 |
ジョシュ・スコット 11ジーノ・ポマーレ 5 | リバウンド | ライアン・ロシタ― 12 ジェフ・ギブス 7 |
相馬卓弥 1 ジョシュ・スコット 1 | ブロック | 生原秀将 2 竹内公輔 1 他2名 |
50% | 2FG% | 52.9% |
25% | 3FG% | 27.8% |
75% | FT% | 62.5% |
島根の3FG%の低さは相変わらずですね…
島根と栃木のチームディフェンスの違い
島根のディフェンス
まずは島根のディフェンスを見ていきます。下の動画は島根の典型的なディフェンスです。栃木のスクリーンプレーに対して、ボールマンをマークしている佐藤選手はオーバーで対応しています。オーバーとは、スクリーンの上を通るディフェンスです。ファイトオーバーと違い、半分あきらめたようなディフェンスです。
スクリーナーのディフェンスにもっと指示を出した方が良い。ヘッジディフェンスやショーディフェンスでも良いからさ。 pic.twitter.com/uE6HMvrBXD
— hisamoto (@hisamoto_1) 2018年2月17日
問題はスクリーナーをマークしている選手の動きです。ここではポマーレ選手の動きです。ここでポマーレ選手は、中途半端なショーディフェンスをしています。ショーディフェンスとは、スクリーナーをマークしている選手が、ボールマンが行く方向にあらかじめ少し出て「いつでも行ける」というスタンスを取ることを言います。
ショーディフェンスは、本来チームの決めなければいけない項目が多いディフェンスです。いつでも行けるスタンスを取るだけなのか、ヘッジ(スライド)するのか、ヘッジをするならハードなのかソフトなのか、1歩出るのか2歩出るのか。
ここが決まっていないので、スクリーナーをマークしている選手が中途半端なショーディフェンスになっていると思います。このプレーも簡単にピック&ロールされています。
下の動画も似たようなプレーです。生原選手のヘジテーションも上手いのですが、ここでも中途半端なショーディフェンスの隙を突かれてオープンの状態でシュートを打たれています。
島根の典型的なディフェンスパターン。ボールマンをマークしているディフェンダーがファイトオーバー。スクリーナーをマークしているディフェンダーは中途半端な位置。 pic.twitter.com/yqAh6wFZLu
— hisamoto (@hisamoto_1) 2018年2月17日
栃木のディフェンス
栃木のディフェンスを見ていきます。栃木のディフェンスは基本的にヘッジディフェンスを採用しています。ヘッジディフェンスとは、スクリーナーのディフェンダーがスライドで出てきてボールマンを止め、その後自分のマークマンに戻るディフェンススタイルです。下の動画はソフトヘッジと呼ばれるチームディフェンスです。見事にドライブを封じています。
ソフトヘッジ
ピックされた時にスクリナーのディフェンダーが下がるのではなく、ボールマンにスライドでついていくこと。 pic.twitter.com/bL1HCRWv5B
— hisamoto (@hisamoto_1) 2018年2月17日
ちなみにソフトヘッジではポップアウト(アウトサイドに飛び出す動き)が有効なので、スコット選手の動きは悪くないです。とは言え、スコット選手がスリーポイントラインより外にいても何もできないので、ここではダイブ(飛び込んで優位なポジションを取ること)の方が良かったかもしれません。
ヘッジディフェンスの精度が高まると下のようなプレーも出来るようになります。これはトラップというチームディフェンスで、スクリーナーのディフェンダーがマークマンに戻らず、ボールマンのディフェンダーとダブルチームを仕掛ける守り方です。
トラップ
ヘッジディフェンスの鉄則を逆手に取り、ロールマンのディフェンダーがマークマンに戻らず、ハンドラーのディフェンダーとダブルチームを仕掛ける守り方。 pic.twitter.com/SRPxUE6BcY
— hisamoto (@hisamoto_1) 2018年2月17日
まとめ
島根と栃木のチームディフェンスについて見てきました。やっぱり栃木のチームディフェンスの方が完成度が高く、システム化がされていると思います。チームディフェンスにおいて(これはチームオフェンスにも言えますが)チームの決まり事を作ることはとても重要です。何故なら選手がどのように動けば良いのかより分かりやすくなるからです。
HCに求めたいのはチームディフェンスのより緻密なシステム化です。特にスクリーンプレーの時のスクリーナーをマークしている選手の動きをもっと具体的に指示してほしいです。
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