島根スサノオマジック、開幕9試合を振り返る

島根スサノオマジック、開幕9試合を振り返る

序盤戦主要ラインナップ

チームスタッツ

総括

対戦成績

新潟との開幕戦を見て、「今季の島根はやはり弱いか」と思われたブースターは多かったはずである。

昨オフ、金丸選手が退団。

開幕戦では緩慢なプレーが多く、アウトサイドシュートも入らなかった。

B1歴代2位となるオフェンシブレーティング112.8を記録したチームの姿は、どこにもなかった。

しかし、翌日新潟を49点に抑え勝利すると、その後6連勝

現在7勝2敗(勝率.778)で、西地区4位に付けている。

平均得点こそ1試合平均で4.7得点減少したが、平均失点は大幅に改善。

1試合平均失点が6.4得点減少し、リーグ5位の平均71.9失点をマークしている。


よりペリン・ビュフォード選手色の強いチームに

今季の島根の試合を見ていて思うことが、よりペリン・ビュフォード選手色の濃いチームになったことである。

一昨年はトラビス選手やデモン・ブルックス選手、昨季は安藤選手など、1stオプションが他にいて、ビュフォード選手が2ndオプションに回る場面も多く見られた。

しかし、今季は安藤選手と共に出ていても、1stオプションはビュフォード選手だ。

島根の総得点割合を見ると、全体の約1/4近くをビュフォード選手が占めていることがよく分かる。

帰化ビッグマンであるウィリアムス・ニカ選手を擁する島根は、オンザコート3時にフォワードに外国籍選手を置ける強みがある。

そのフォワードに置いている選手こそ、ペリン・ビュフォード選手である。

198cmのこのフォワードは、攻守両面で優れた2ウェイプレイヤーだ。

今季のここまでスタッツを見ていこう。


・平均19.8得点(リーグ7位)

・平均7.7アシスト(リーグ3位)

・ 平均11.1リバウンド(リーグ5位)

・平均1.8スティール(リーグ8位)

・平均1.2ブロック(リーグ7位)

・3ポイント成功率:51.6%(リーグ3位)


エキセントリックな数字が並んでいる。

ビュフォード選手という強みを全面に出した戦い方でどこまで上がれるのか。注目だ。


チームのカルチャーにフィットした津山尚大選手

今季島根に新加入した選手のひとりに、津山尚大選手がいる。

この津山選手がチームに見事にフィットしている。

ここまで9試合すべてに出場し、うち5試合は先発出場。

平均33分出場し、平均11.1得点・2.9アシスト・1.3リバウンド・3ポイント成功率:40.3%をマークしている。

昨年、平均出場時間15分、平均6.6得点だったことを考えると、大きな飛躍を遂げたシーズンとなっている。

津山選手は、26歳のコンボガード。

島根では、基本的にシューターとしてプレーしながら、安藤選手・ビュフォード選手がプレーメイクに困ったときには、セカンダリーハンドラーとしての役割も担っている。

ディフェンスではエナジーが高く、強度の高いディフェンスを見せ、攻守両面で活躍できる選手である。

昨年までの津山選手は、PGとしてはプレーメイク力が弱いという課題があった。

しかし、島根には安藤選手とビュフォード選手というハンドラーが在籍しているため、プレーメイクの負担は少なく、逆に得意の3ポイントシュートとディフェンスという強みを全面に出せている

シューター、ディフェンダー、セカンダリーハンドラーという島根に足りないところを一挙に担える津山選手の獲得は、大正解の補強だったと言えそうだ。


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