ペイサーズのルーキー、ベネディクト・マサリンについて語ろう
2022年NBAドラフト当日。
今ドラフトは、1巡目3位までが特に価値が高い指名権だとされてきた。
デューク大学の万能フォワードであるパオロ・バンケロ、ゴンザガ大学の7フッターのストレッチビッグマンであるチェット・ホルムグレン、オーバーン大学の堅実なビッグマン、ジャバリ・スミスがいたからである。
インディアナ・ペイサーズを応援している筆者としては、当然1巡目3位までを望んでいたが、ロッタリーの結果、ペイサーズの今季の指名は1巡目全体6位に決定した。
当時は落ち込んだものである。
と言うのも、ドマンタス・サボニス、マルコム・ブログドン、キャリス・レバートをトレードで放出し、再建に舵を切ったペイサーズには将来性豊富なチームのコアになる選手が必要だと思っていたからである。
ペイサーズが指名したのは、アリゾナ大学のスウィングマンであるベネディクト・マサリンだった。
今記事の主人公である。
フォワードとしては、小柄な196cmのマサリン選手。
大学2年時には、PAC12のプレイヤーオブザイヤーと、NCAAオールアメリカン2ndチームに選ばれている実力者である。
マサリン選手の最大の魅力は、その身体能力の高さとフィジカルの強さである。
スピードを活かしたドライブ、そして身体をコンタクトしながら得点をとるフィジカルの強さが彼の強さの基礎だ。
そして、純粋にシュートが上手い。
ここまで7試合に出場し、平均21.0得点・4.6リバウンド・2.3リバウンド・FG成功率:45.1%・3ポイント成功率:43.2%・FT成功率:87.8%をマーク。
平均21.0得点はパオロ・バンケロ選手に次いで、現在ルーキーの中で2番目に高い成績である。
10月30日に行われたネッツ戦では、3ポイント6本を含む32得点をマーク。
Bennedict Mathurin is the first Pacers rookie to have 30+ points in a game since Myles Turner (31 PTS on 01/22/2016). https://t.co/tk8XYlNc9D pic.twitter.com/c4esJiRXY9
— NBA.com/Stats (@nbastats) October 30, 2022
ペイサーズの新人が30得点以上をマークするのは、マイルズ・ターナー以来のことだった。
ペイサーズには、ベネディクト・マサリンの他にタイリース・ハリバートンという若手コアが在籍している。
マサリンとハリバートン、この2人を中心としてペイサーズは再建に向かっていくだろう。
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