佐賀とのプレゲームに行ってきた
底辺からの這い上がり
松江市総合体育館の改修のため、カミアリーナを今季1年限りでホームアリーナとする島根スサノオマジック。
空席が目立つアリーナは、安藤選手と金丸選手が来た1年目を思い出す。
直近4年で3度CSに出場している島根だが、いつ頃からかあの熱情が薄くなっていた。
それはすなわち、底辺から這い上がっていこうという熱情だ。
島根にプロバスケクラブを、bjリーグでもNBLクラブを倒すぞ、B2からB1へ、そしてB1優勝へ。
白星を積み上げるうちに、ドアマット時代の記憶は薄れていった。
今年の夏、チームは大幅なロスター変革を行った。
今年の島根ははっきり言って弱い。
底辺だ。
しかし、希望がないわけではない。
ロマンとあの薄れかけていた勝利を希求する熱情がアリーナにはあった。
ボジッチHCと広瀬GMのバスケ観
昨季まで4年間にわたり島根を指揮したヘナレHCが退団し、今季から新たにボジッチHCが指揮を執る。
一体どんなバスケをするのだろうとワクワクしながら観に行ったが、観直面白かった。
出場する選手、全員にボールが渡る。ヘナレHC時代では見ることができなかった光景だ。
ボジッチHCのバスケは、言ってしまえばパッシングバスケだ。
スペーシングとパスを主体としたバスケであり、ボールはヘナレHCが多用したDDM(ドリブルドライブモーション)よりシェアされる。
広瀬GMとボジッチHCがやろうとしている育成とは、パッシングバスケをして若手にボールを共有し、コートに立つ全員にパス、ドリブル、シュートのスキルが求められるこのシステムで、成長を促すことなのだろう。
選手評
横地聖真選手 23歳 SF
昨季はほとんどプレータイムを貰えなかったが、今季は出場機会が増えそうだ。
192cm100kgとフィジカルは十分B1レベルであり、あとはオフェンス・ディフェンスの底上げが期待される。
今日は4番としてプレー。外国籍ビッグマンに(もちろんやられてはいたが)ディフェンスで善戦していたため、回国籍選手がファールトラブルになったときなど、4番ディフェンスで横地選手を出すのも面白いかもしれない。
オフェンスではポストアップやスリーなどで得点を取るシーンを披露。
ペイントエリア内でブロックされるシーンが目立ったため、相手にブロックされないシュートスキルの習得は必須か。

岡田侑大選手 27歳 PG/SG
オフェンス力では、B1日本人トップだろう。
シュート、パス、ハンドリング、視野の広さ、判断力の総合値がずば抜けて高い。なんでペイントエリア内で、横地選手や飯尾選手はブロックされるのに、彼だけここまでブロックされないのだろう。
おまけにオフボールでのカッティングも上手い。凄すぎる。
パッシングバスケは、岡田選手のオフェンスの負担を軽減できるかもしれない。
PnRボールハンドラーとしても優秀なので、パッシングバスケをメインに、島根は岡田選手のPnRというサブウェポンも装備していることになる。
彼がオンコートにいるときは、B1トップクラスのオフェンス力を持ったチームに島根はなるだろう。

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